(18)鉄道車両のガラス

鉄道の安全と、快適を守るAGCの鉄道車両ガラス

みなさんがよく乗る鉄道車両に必ず付いている窓ガラス。実はいろいろな種類があることを知っていましたか?
AGCのガラスは鉄道の安全と快適を守る上で、なくてはならないものなのです。

ギモン その1

鉄道車両にはどんなガラスが使われているの? 鉄道車両にはどんなガラスが使われているの?

鉄道車両のどの場所の窓に、どんな特長を求めるかによって、使われるガラスの種類は決まります。

先頭車両の前面、つまり運転席の前のガラスの場合、最も大事なのは運転士の安全を守ること。石がガラスに当たっても割れづらく、もし割れたとしても石がガラスを貫通しない。さらに破片が飛散しないことも重要です。運転士が割れたガラスでケガをしたら一大事ですからね。

そこで、運転席に使われているガラスがAGCの合わせガラス「ラミセーフ®」
2枚のガラスの間に、特殊なフィルムをはさんで、ガラスが割れたり、飛散することを防ぎます。さらに、高速列車の場合、速度が速い分、もし石が衝突した時に受ける衝撃も大きくなるため、ガラスを3枚以上重ねた「合わせガラス」を使用している例もあるんです。

また、安全運転のために、どんな時でも前方の視界が良好なことも重要です。
みなさんも寒い季節や湿度の高い時、家の窓ガラスが曇っているのを見たことがありませんか。そんなことが運転席の前方のガラスで起こってしまったら、前が見えづらく、安全運転に支障をきたしてしまいます。この窓ガラスの曇りを防ぐのが、合わせガラスにヒーター機能の組み込んだ電熱防曇ガラス「ヒートライト®W」です。

「割れづらく、割れても飛び散らない」「どんな時も曇らない」。こんな特長をもったガラスが鉄道車両の運転席に使われているのです。

ギモン その2

客室車両の窓に使われているのはどんなガラス? 客室車両の窓に使われているのはどんなガラス?

客室車両の窓ガラスに求められるのは、なんといっても乗客の安全。
AGCの強化ガラス「テンパライト®」は、普通のガラスの3倍以上の強度を持ち、もし割れた時でも破片が小さな粒になり、乗客を大きなケガから守るという特長を持っています。

また最近では、車内をすっきり見せるために、窓にカーテンやブラインドを付けない車両が増えています。ただ、カーテンがないと、日差しが直接車内に入り、とても暑くなってしまいます。

そこで、日差しが入ってきても暑くない窓ガラス、AGCの熱線吸収ガラスの登場です。原料に熱線吸収成分を加え、グリーンやグレーに着色し、温度上昇の原因となる赤外線を吸収するので、車内の温度を一定に保ちます。
現在では、通勤電車を初め、ほとんどの鉄道車両で使われています。

さらに、紫外線をカットするガラスや、乗客の好みに応じて外からの光を調節できる調光ガラスWONDERLITE®も快適な車内空間を作り出しています。

ギモン その3

どんな車両にAGCのガラスは使われているの? どんな車両にAGCのガラスは使われているの?

話題の北陸新幹線や「ななつ星 in 九州」にもAGCのガラスが使われています。

ほとんどの窓ガラスの右下に写真のようなマークがあることを知っていますか?
そこにもし「AGC」の文字があれば、それはAGCの製品です。
チェックしてみてください!

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