(9)レインウェア

レインウェアが雨をはじく理由 馴染みのあるあの製品にも、AGCの技術が使われています。

水をはじく素材でできた衣類や雑貨。
それらの製品には、AGCの撥水剤が使われています。

分子の力で、水や油をはじく機能を作る。AGCの技術は身近な製品にも多く利用されています。

ギモン その1

なぜレインウェアは雨をはじくの? なぜレインウェアは雨をはじくの?

"表面張力(ひょうめんちょうりょく)"という言葉を知っていますか?
コップに水を満たしたときに、あふれそうになってもなかなか水がこぼれない、ということがありますよね。
これは分子の力によって、水ができるだけ表面積が小さい状態になろうとするために起こる現象。これが表面張力です。

水のような液体だけでなく、固体もそれぞれ固有の表面張力を持っています。
水をはじく現象は、固体表面の表面張力が液体の表面張力より低い場合に起こります。

皆さんのレインウェアの表面には、表面張力が水に比べてとても小さい撥水剤が加工されています。

その撥水剤の主成分はフッ素。フッ素の力でレインウェア(固体)の表面張力を雨水(液体)よりも低くしているため水をはじきます。

ギモン その2

どうしてフッ素を使うと良く水をはじくの? どうしてフッ素を使うと良く水をはじくの?

フッ素は水に比べ、表面張力がとても低いからです。
液体と固体の表面張力に差があればあるほど、玉のようにきれいにはじきます。
AGCのフッ素系撥水剤「アサヒガードEシリーズ」の表面張力は水と比較すると約7分の1程度。
固体の繊維1本1本がアサヒガードEシリーズでコーティングされ低表面張力状態となるため、通気性を保ちながら水を玉のようにはじくのです。

ギモン その3

レインウェアに使われている撥水剤には水をはじく他に、どのような特徴があるの? レインウェアに使われている撥水剤には
水をはじく他に、どのような特徴があるの?

高い撥水性を持つAGC製品。その特性を活かして、レインウェアの他にもスーツや作業着などの衣類、傘や靴、カバンといった雑貨まで、様々な製品に利用されています。

様々な製品に使用されているAGCの撥水・撥油剤

  • 撥水性・撥油性

  • 通気性

  • 洗濯に強い

求められる機能

  • 水、油をはじく

  • 水、油が染み込まない

  • 染み、汚れが落ち易い

  • 通気性を損なわない

  • 洗濯しても高性能を維持する

使用されている素材や製品例

一般繊維、
テキスタイル
  • 一般衣類
  • スポーツウェア、グッズ
  • アウトドアウェア、グッズ
  • 防護服
  • 乳幼児衣料
  • 傘・雨具
  • 水着
紙、包装
  • ドライペットフード包装箱
  • 食品包装紙
  • 鮮度保持紙
  • 食品パッケージ
  • 食品トレー
  • 離型紙
不織布
  • 手術着
  • 自動車用内装
  • 衣類裏地
  • フィルター
  • 防塵着
  • 防護服
天然・合成皮革
  • 衣料
  • かばん
  • 手袋

これらの撥水剤を必要とする製品は、水の他に「油」をはじく機能も求められます。なぜなら、気になる「汚れ」の多くは「油」が原因だからです。

撥水剤の表面張力は油と比較してもとても小さいため、水だけでなく油もよくはじきます。
つまり、汚れがつきにくくなります。

水や油をはじくだけでなく、「通気性がいいので蒸れない」「洗濯しても撥水機能が落ちにくい」などの特徴を持つのがAGC製品のアサヒガードEシリーズ。

その高い撥水撥油性・通気性を活かして、医療材料や食品の包装材、工業材料にも幅広く使われています。

(AGCアサヒガードEシリーズ製品ページ)

フライドポテトやから揚げなどの包装紙にも使用されています ※イメージ

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