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グループの技術力をボーダレスに
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AGCグループは、材料のプロフェッショナルとして、「ガラス材料・製造技術」「コーティング技術」「光・電子関連技術」「セラミックス材料技術」「フッ素・化学技術」、そしてこれらを支える設備技術、分析技術、シミュレーションなどの「共通技術基盤」をコア技術とし、有機・無機材料にまたがる豊かな技術プラットフォームをつくり上げてきました。 今後は、国・地域や組織の枠組みを越えてAGCグループ内にある個々の技術力を共有し、そのシナジー効果でグループ全体の技術力を高めていくことが、AGCグループの経営方針Grow Beyondで掲げている「成長基盤の構築」を推進するうえで重要となります。 個々の技術力をグループの力に変えるためには、技術戦略をグループ全体で共有化しなければなりません。そのベースとなるものは「テクノロジーアウトルック」です。「テクノロジーアウトルック」とは、長期的な視点でエネルギー、資源、人口、お客様動向などがどのように変わっていくのかを調査し、将来どのような事業、商品・技術が必要になるかを予測するものです。これに基づき、各カンパニーや研究所が、それぞれの進めていくべき商品・技術の開発の方向性を「技術ロードマップ」として取りまとめ、グローバルにグループで共有します。こうすることでグループ内のシナジーを最大限に引き出し、今ある事業の継続的な成長や将来の新事業づくりに戦略的に取り組んでいます。 また、個々の技術力をグループの力に変えるため、もうひとつ推進していることがあります。それは、AGCグループの技術開発に関連する各部門が活発に交流し、グローバルに連携して動く体制づくりです。たとえば、日本にあるガラスの革新的な生産技術を日本・アジア、欧州、北米の3極全体で開発し展開できるようにしたり、あるカンパニーが持つ優れた技術をほかのカンパニーでも使えるような基本技術として確立するための組織を立ち上げ、活動を進めています。旭硝子の中央研究所とグループ会社の研究部隊の間で、相互にメンバーを派遣するなどの取り組みも始めています。 AGCグループの研究開発は、長期的な視点で共通基盤技術および材料・新商品の開発を担う中央研究所、競争力の源となる量産設備の開発を担うエンジニアリングセンター、そして、革新的な生産技術の開発を担う生産技術センターの3つの拠点が、それぞれ役割分担を行いながら推進しています。また、お客様に密着した商品開発や製造技術の改良は、各カンパニーの研究所が行っています。 なかでも、2010年1月1日、新たにスタートさせたのが生産技術センターです。全社横断的に生産技術開発を強化することを目的に、中央研究所とエンジニアリングセンターの双方から分離・独立させるかたちで組織を立ち上げました。 生産技術センターは、自らテーマアップするコーポレート研究開発を進めることと、中央研究所や各カンパニーの技術開発部隊などからの研究開発依頼に対応することをミッションとし、実際の生産にも使える能力がある大型フロート窯を開発専用に持っています。これまでも試験用の小型炉はありましたが、新しい生産技術を、実製造設備へ展開する実験を行う場合には、スケールアップが難しく、現場の生産計画の隙間を待って実験設備での試験を行わなければなりませんでした。開発専用の大型フロート窯でいつでも実験などに取り組める体制としたことで、開発のスピードアップが図れると期待しています。 厳しい経済的環境下でも、研究開発費は増加させています。生産技術センターに開発専用の大型フロート窯を持たせていることは、「ガラス技術立社」を掲げて研究開発を重視する姿勢のあらわれです。エネルギー&エレクトロニクス関係の技術開発、太陽電池関連やガラスの省エネプロセスなど、これから伸びる商品や技術分野を中心に、集中的、かつ効果的な開発投資を進めたいと考えています。 モノをつくるためには、さまざまな技術の集合が必要です。たとえば、いくら素晴らしい組成を開発しても、生産技術や設備技術、材料技術など、ほかの技術がマッチングしなければ、卓越した製品になりませんし、収益を上げる高い歩留まりの生産もできません。したがって、AGCグループで必要とされるのは幅広い分野の専門性を持つ技術者です。 技術開発のステージによって、技術者に求められる要素は違います。たとえば、研究段階では、担当技術を深掘りすることと周辺技術を含め、総合的に技術を理解する必要があります。また、開発段階では、マーケットやお客様のニーズを把握することも求められます。旭硝子の技術者となる方々には、こうした深い技術だけでなく、幅広い知識や視点を身につけながら成長していただきたいと考えています。 AGCグループとしての技術力を高めるためには、個人の力が必要です。個人の力がない集まりは、いくら組織ができても強くなるわけはありません。技術者の育成には十分に力を注ぎ、成長の機会も提供しますが、個人が自ら力をつける意志を持っていることが何より大事です。そのような技術者一人ひとりの力を結集させることで、これからのAGCグループの成長が実現すると考えています。 |



















































