自動車用ガラス事業

AGCグループは、自動車ガラス市場で世界トップレベルのシェア(新車用ガラスの4台に1台はAGC製)を有している。世界の主要な自動車生産拠点をカバーするワールドワイドな拠点網、AGCグループの3つのコア技術(材料科学・機能設計・生産技術)をベースとした製造プロセス技術、回路・アンテナ設計技術、コーティング技術、シミュレーション技術などの融合により、お客さまに最適なソリューションを提案できることが強みだ。目まぐるしく変化し、しかもその変化が地球規模で広がる自動車業界のお客さまに対して、より早くより的確に対応できる体制を、自動車用ガラス事業は構築している。

将来展望

100年に一度の変革期で、重要性が高まる自動車用ガラス事業
グローバルで最も信任される企業へ

自動車ガラスに求められる機能は、時代とともに多様化している。雨や埃、タイヤが跳ねた小石(が乗員にぶつかること)を防ぐといった、乗員の安全性を確保するための基本的な機能だけではなく、自動運転・コネクティビティ・環境規制などからの強い要求を受け、アンテナによる電波の送受信、情報表示、遮熱・遮音、軽量化などの「幅広い機能の集約」が求められている。

自動車に360°張り巡らされた透明な窓ガラスは実は、①大前提として乗員の安全性や視界を確保しながら、②省エネに寄与できる薄板軽量ガラスや太陽電池搭載ガラスなどによる燃費・電費の向上が求められる。そして、③アンテナ、カメラ、LiDAR、センサーなど高度デバイス機能の実現が期待される一方で、④可視光や電波は通すが、紫外線や赤外線といった乗員の快適性を損なう波長をなるべく通さない緻密な制御も求められる。さらに、⑤車の内外に向けた情報表示ができる場所であること。これらすべてを同時に実現することが求められている。

自動車ガラスは、矛盾するいくつかの技術の両立を求められる時代に直面しており、時々刻々と変化するお客さまの一つひとつのニーズに対して、培ってきたコア技術やノウハウを生かした迅速なソリューション提案が必要となっている。
クルマを取り巻く環境が大きく変動するこの時期、お客さまにとってのFirst choiceとなり、そしてグローバルで最も信任される企業で在り続けるため、AGCグループはクルマの将来を見据えた開発・経営戦略を講じている。

マルチファンクションWS

マルチファンクションWS

開発・製造・生産技術

デザインを具現化する高度な成形技術
周辺部材も含めた
多彩で先進的な開口部ソリューションを提供

クルマの約1/3の面積を占める開口部に対するデザイン要求は、多様化・高度化している。卵形・流線形の近未来的なデザインを取り入れたクルマには、より複雑かつ立体的なガラス形状が求められ、それを実現する高度な成形技術は、新車開発の成否を左右する重要な要素と言えるだろう。特に3次元曲面のサイドガラス、サイド方向に鋭く曲がったリアガラスなどに用いられる高度なシミュレーション技術を駆使した“深曲げ”の成形技術で、AGCは優位に立つ。

AGCは単なる“自動車ガラスメーカー”ではない。例えば、ガラスと太陽電池セルを組み合わせたソーラールーフ用ガラス、ガラスの明るさをスイッチ一つで調整できるWONDERLITE®、お肌の大敵、紫外線を99%カットするUVベールPremium®シリーズは、AGCの高度な複合技術から生まれた高機能商品である。

2018年7月には、世界に先駆けて、5Gコネクテッドカーに向けた「車両ガラス設置型アンテナ」による5G通信に成功した。AGCが新たに設計・開発したガラス面に設置できる28GHz帯対応の5Gアンテナは、外観から見えにくく、車両のデザインを損なわずに設置ができるのが特徴だ。
(実験動画URL:https://youtu.be/HxSEsHbklss

こうしたAGCのさまざまな技術が自動車の魅力を高め、安心快適空間の創出に大きく貢献するとともに、次世代自動車の開発・実現にも寄与している。AGCが自らを、ソリューション提供型の自動車開口部材サプライヤーとして定義している理由は、まさにそこにあるのだ。

AGCは、これからも世界各国のお客さまニーズに応えるべく、開発拠点を日本、北米(デトロイト)、欧州(ベルギー)に設置。3拠点の技術者が常に情報交換し、連携しながらプロジェクトを推進する三位一体のグローバル開発体制で、生産技術や高機能商品の開発に邁進している。

  • 成形シミュレーション

    成形シミュレーション

  • WONDERLITE ®

    WONDERLITE ®

  • UVベール Premium Cool on ®

    UVベール Premium Cool on ®

  • オンガラスアンテナ素子(5G)

    オンガラスアンテナ素子(5G)

  • グローバル3極体制

    グローバル3極体制

市場・販売体制

国境を越えたチームワークが
強固な国際競争力を支える

グローバルに展開するお客さまが相手だけに、日々の営業活動は常に世界中のマーケットを意識したものになる。強みであるグローバル展開を生かし、地域ごとの市場ニーズにあった最適仕様を提案することや、高機能ガラスのグローバル同時採用を提案することもある。最適な製品をタイムリーに供給するため、お客さまの状況や各地での生産体制などに目配りしながら情報を収集し、社内の開発・製造担当者はもとより、現地スタッフとも連携して最適供給をコーディネートすることも営業担当者の責務となる。お客さまの満足に直結するビジネス提案に向け、関係するすべての社員と協力しながらプロジェクトを進めていく。国境を越えたチームワークがAGCの国際競争力を支えているのである。