1916年、ガラス窯用耐火物の生産開始とともにスタートしたセラミックス事業がAGCセラミックス(AGCC)の原点。以来、1世紀にわたって技術開発と技術蓄積を重ね、電鋳耐火物・結合耐火物・不定形耐火物・ファインセラミックスという4つの素材技術を保有しエンジニアリングサービスも提供する、日本では唯一のメーカーへと成長を遂げた。ガラスエンジニアリングと環境・エネルギーの2つの事業分野で、セラミックス素材を核としたソリューションを世界に提供していく。
製造・生産技術
世界の先端を走る高品質の素材技術で
品質の高い耐火物がガラスをはじめとした、さまざまな素材の品質を支えている。それがAGCセラミックス(AGCC)の誇りであり信念だ。例えば、FPD用の液晶用ガラス基板は製品規格の厳しい電子部材だけに、その製造にはより高い精度・品質が求められる。これに対してAGCCは、ジルコニア系電鋳耐火物を開発し、液晶用ガラス基板製造を支えてきた。
ファインセラミックス分野では、その素材特性を生かした部材・機材をタッチパネルメーカーや成膜メーカーに提供している。こうした製品開発を支えているのがAGCCの開発センターだ。ガラス窯寿命延長を目的とした高耐用電鋳煉瓦開発、超断熱不定形耐火物開発、次世代スパッタリングターゲット開発など、素材産業の進化と環境に貢献する開発力で、AGCCは世界の先端を走っている。また革新技術の3D造形セラミックス(アディティブマニュファクチャリング)といった夢のある事業も展開しており、耐火物と合わせて「深化」と「探索」の“両利き経営”を志している。
市場・販売体制
多岐にわたる業界で、お客さまとともに将来展望
“品質・誠実・誇り~For the team~”をスローガンにAGCCは関係会社も一体となって成長していくために、経営理念を「セラミックスの素材とアプリケーションで世の中の省エネ、省資源、高効率に貢献し地球環境をまもる」に定めた。その背景には、ガラス産業をはじめとして、AGCCが携わる業界がエネルギー多消費型の産業だという現実がある。そこに耐火物を提供する企業として、地球温暖化問題に真剣に取り組むべき大きな責務があるというのがAGCCの認識だ。そこを踏まえた上で、AGCCは環境・省エネ市場を切り拓き、グローバル市場に打って出ることで、さらなる成長・拡大を目指していく。それこそが地球環境の保全、エネルギー資源の保護に貢献する道であると信じて。