車載ディスプレイ用カバーガラス事業

AGCは、自社が有するさまざまな独自技術の組み合わせで車載ディスプレイに不可欠なカバーガラスの開発・製造に世界で初めて成功し、新たな市場を創造した。自動車用部材に必須となる高い安全性を担保するのは当然のことながら、カバーガラスに不可欠な各種機能(高い視認性、防汚、耐摩耗性)に関わる強固な特許網を保持し、かつお客さまのデザイン要求に柔軟に応えることのできる体制を、AGCは実現している。今後さらに成長が予想される車載ディスプレイ用カバーガラス市場において、AGCは変わらずトップランナーであり続けるだろう。

開発・製造・生産技術

カンパニーの枠を超えてAll-AGCで開発・生産に取り組み、
他社にはできない高い次元で安全性と機能性の両立を実現

クルマに搭載されるディスプレイは、より多くの情報を、遅延なく・安全を妨げることなくドライバーに伝えることが求められ、自動運転の進化に伴い、今後はより大型化・複雑形状化・高機能化していくことが見込まれている。そこで重要となってくるのが、大型化に伴う安全設計である。車載ディスプレイ用カバーガラスの難しさは、大前提として自動車用部材に求められる安全性を確保しつつ、高い視認性や、ディスプレイのタッチパネル化に求められる機能(防汚処理、耐摩耗性)をいかに付与するか?という点にある。

AGCは、自動車用窓ガラスのリーディングカンパニーとして60 年以上にわたり培ってきた設計ノウハウを活用し、高品質で安全なカバーガラスの提供を実現するだけでなく、カンパニーの枠を超えてさまざまな技術ノウハウを結集させ、All-AGCで車載ディスプレイ用カバーガラスの開発・生産に取り組んだ。スマホ・タブレットなどの電子部材用ビジネスですでに市場に高く評価されている化学強化ガラスを用いて、多数の特許を保有する各種光学薄膜コーティング、装飾印刷といった各種プロセスや、複雑形状の一体成形に至るまで、すべてをAGCグループ一貫で生産できる体制を整えており、それが他社にはできない高い次元で安全性と機能性の両立を実現している。

なおも車載ディスプレイ用カバーガラスの市場は成長を続けており、AGCは中国・蘇州に新プラントの建設を決定、2022年にお客さまへの販売を開始する計画だ。さらに、より複雑化するデザインニーズにタイムリーに応えるべく、最先端の技術を結集した開発・試作拠点を国内に設置。これまで以上に迅速なソリューション提案を推し進めていく。

  • 複雑形状の車載ディスプレイ用カバーガラス

    複雑形状の車載ディスプレイ用カバーガラス

  • AGCディスプレイグラス米沢(車載ディスプレイ用カバーガラスの生産拠点)

    AGCディスプレイグラス米沢
    (車載ディスプレイ用カバーガラスの生産拠点)

市場・販売体制

AGCが培ってきた自動車業界での確固たるポジション、
ネットワークを最大限活用し、
グローバルに販路を拡大していく

AGCは、2013年に車載ディスプレイ用カバーガラスを素板から加工まで一貫生産する体制を整え販売を開始し、2017年からは平面形状に加えて曲面形状も生産・販売を開始。いずれも当時世界初の取り組みであり、2019年には車載ディスプレイ用カバーガラスの出荷数が2,000万台相当に達している。

車載ディスプレイ用カバーガラスのお客さまはグローバルにビジネスを展開しており、当然ながらAGCにもグローバルなビジネス体制が求められる。AGCグループは、自動車ガラス市場で世界トップレベルのシェアを有しており、お客さまである自動車メーカー、および周辺部材メーカーと長年にわたる信頼関係を築いてきた。そのネットワークを最大限に活用し、次々と販路を拡大している。

将来展望

新たな市場を創造したパイオニアとして、
これからも絶えず挑戦する業界トップランナーであり続ける

自動運転・電動化・コネクテッドといった、自動車業界を取り巻く100年に一度の大きな変化により、今後、クルマのコックピットは革新的でダイナミックなデザインが採用され、デジタルラウンジ化していくと予想されている。

AGCは、現在の車載ディスプレイカバーに留まらず、車内インテリアガラスの新規提案を通じてより広範囲な市場を創っていくことも見据えている。すでに築いた車載ディスプレイ用カバーガラスビジネスにおけるリーダーポジションをより強固なものにしていくだけでなく、AGCは絶えず新たな価値、市場の創造に挑戦し続ける。