AGCグループは、ダイバーシティ(多様性)を長期的な競争力の源泉と考えており、グループビジョン “Look Beyond” の「私たちの価値観」の一つに「多様性(Diversity)」を掲げ、女性、LGBT、障がいがある方の活躍推進や外国籍人財の拡大などを通して、意欲ある多様な人財が活躍できる組織の実現を目指しています。
なかでも女性の活躍推進は重要なテーマの一つであり、AGCグループでは2009年から本格的に検討を開始し、女性の積極的採用や活躍の場の拡大、女性従業員が活躍できる環境づくりなど、女性従業員のさらなる活躍に向けた施策に取り組んできました。2017年には「女性活躍事務局」を設置し、制度整備などのハード面での充実に加え、女性活躍事務局と女性従業員本人、上長の3者面談の実施、女性従業員の横断的ネットワークの形成など、ソフト面でのサポートにも注力しています。
AGCでは、
意欲ある多様な人財が
活躍できる組織を
目指しています。
その一環として
女性活躍推進に取り組み、
2017年に
「女性活躍事務局」を設置し、
制度利用などのサポートや
意識改革、環境整備などに
取り組んでいます。
妻の体調が早く回復できるようにと、出産直後の3週間、育児休業を取得することを決めました。会社にその意向を伝えると、上長や同僚から「育休は取った方が良い」と快く受け入れられ、業務の引継ぎなどもスムーズに完了。手厚いサポートのもとで、安心して家族3人での暮らしをスタートさせることができました。その際、一日の育児習慣を妻と相談しながらつくれたので、業務に復帰した今でも私が帰宅後にすべきことを明確にでき、ストレスなく楽しく育児ができています。育児休業を取得したことで、家族として育児に関わることの幸せを実感でき、ワークライフバランスを図ることへの意識が高まりました。仕事にもいい影響が出ていると感じています。
夫の海外赴任が決まった時、まず単身赴任ではなく家族で一緒に暮らしたいという思いがありました。その一方で、私自身はAGCでまだまだ働きたいという気持ちもあり、話し合いの末に配偶者転勤制度を利用することに。制度を利用したいことを上長に伝えたところ、すぐに理解を示してくださり、そのおかげで引継ぎなど、休職前に計画的に進めることができました。しばらくの間、仕事から離れてしまう寂しさは少しありますが、帰国後に復職できることは大きな安心感を与えてくれます。また、復職後をイメージしながら、語学学習など目標をもって海外で生活できることは、自分にとってプラスとなっています。
2017年に異動した車載ガラス事業部において、世界中のお客さまやAGCメンバーと仕事をする機会を得ました。その経験から、グローバルな環境でチームをまとめる力を発揮できるようになりたいと、MBA留学を志しました。留学の準備として、会社の自己啓発支援制度を活用し、外部講座を受講。計画的に勉強を進めていましたが、仕事の繁忙との調整がつかない場合も上長が快く相談に乗ってくれたおかげで、仕事と勉強を両立することができました。現在はスイスで、多様性に富んだ同級生とのグループワークなど、勉強漬けの毎日を送っています。自己の成長を感じる一方で、どうすればチームのパフォーマンスを最大化できるのか、日々議論していることも貴重な経験となっています。
現在、鹿島工場の製造課で新製品の試作立ち上げやDXの推進を担当。兼務として本社にも所属しており、アジアの工場の製造課と連携し、技術的な内容を取りまとめる仕事をしています。働き方の見直しを進めるために世間に先駆けて導入されたこの制度を、私は2年前から活用。周囲との連携をどうスムーズにするかなどいろいろと試しながら、働き方を改善し続けています。今では、現場でしかできないこと、自宅でもできることを事前に選別して着手することで、出社日の仕事の効率を高めることができるようになりました。まだ試行錯誤中ですが、コロナ禍における変化をチャンスと捉え、工場メンバーの自律的・生産的な新しい働き方を、みんなでつくりあげたいと思っています。
社内では日本語でコミュニケーションを行っているのですが、遠慮せずに自分の感じたことを率直に発言することを心がけています。外国籍の社員が増えて会社の多様性が高くなることは、日常から異文化交流が生み出されることになるため、良い刺激を与えられるのではないでしょうか。バックボーンのまったく異なる社員が触れ合うことで、一人ひとりの個性や特徴が引き出しやすくなり、より良いアイデアにつながると思います。また、2015年に東南アジア競技大会の柔道シンガポール代表として選ばれた際、会社から特別有給休暇をいただき合宿に参加することができました。その結果、銅メダルを獲得。プライベートにも全力でサポートしてもらえる会社であることに、心から感謝しました。
私が管理職になったのは、育休と復職を繰り返している時期だったので正直驚きました。一方で、個々のライフイベントを尊重し、決してマイナスに捉えることなく仕事ぶりを評価してくれる会社だと改めて感じました。AGCは、重要な仕事やさまざまな機会を性別に関係なく与えてくれる環境ですが、女性管理職は増加傾向とはいえ、まだ少数です。もっと増えて身近になることで、女性のキャリアイメージも広がるのではないでしょうか。多様な人財が管理職として活躍することで、ますます受容・共感・思いやりの輪が広がると思います。私自身、今まで周囲に助けられたので、管理職という立場から、困難や不安を抱えている人をサポートしていきたいと考えています。