AGCが変えようとするもの

VISION 03
LIFE SCIENCE

CDMOで、ライフサイエンス分野を
AGCの新たな事業の柱に

医農薬品の製法開発から製造までのプロセスを受託するCDMO(医農薬品の受託開発製造を行う事業・Contract Development and Manufacturing Organization)。昨今、画期的な新薬を生み出すのがますます困難になるなか、世界の製薬・農薬企業は創薬研究にリソースを集中し、製法開発や製造のプロセスを外部に委託する傾向がますます強くなっている。AGCはこの市場に大きなビジネスチャンスを見出し、バイオ医薬品と低分子医農薬品のCDMO事業に取り組むライフサイエンス分野を今後の成長領域の一つに掲げ、戦略的に強化している。
宮田 雄一郎
INTERVVIEW / 01
バイオ医薬品の
CDMOで、
世界を制する
宮田 雄一郎
Yuichiro Miyata
医薬品部 バイオ医薬課 課長(取材当時)

2018年キャリア入社

微生物と動物細胞、その両方を究めていける世界でも稀な企業

AGCは、バイオ医薬品のCDMO事業においても世界で勝ち抜いていける力を有しています。我々の大きな強みは、微生物と動物細胞、その両方において目的となるタンパク質を産生・精製する技術を確立していること。昔からAGCは大腸菌などの微生物からタンパク質を抽出する研究を重ねており、この領域で豊富なノウハウを蓄積しています。そして動物細胞についても、欧州の有力なCDMO企業の買収などを通じて最先端のテクノロジーを導入し、自社でバイオ医薬品の製造プロセスを構築。微生物と動物細胞のどちらにも、高い技術レベルで、かつ商業スケールに対応できるバイオ医薬品のCDMOは世界を見渡しても稀な存在です。
さらに、海外でのM&Aを果敢に展開し、欧州と米国に生産拠点を構え、グローバルで一体となって事業を推進していることも我々のアドバンテージです。FDA(米国食品医薬品局)やEMA(欧州医薬品庁)の審査のスタンダードを理解しており、その知見を日本やアジアの製薬企業のお客さまに提供できることが、AGCへの信頼度をさらに高めています。こうした環境のなか、我々の事業は急成長を果たしており、バイオ医薬品製造の領域で存分に力を振るっていただける人財を今、求めています。
欧州のCDMOを買収し、グローバル展開もいよいよ本格化

事業は未完成。ベンチャースピリットをもって最先端を拓く

医薬品の生産技術者がCDMO事業に身を置く醍醐味は、製薬企業のお客さまから寄せられるリクエストに応えていくなかで、さまざまな生産技術に触れられること。実は私自身も製薬企業からの転職です。前職でもバイオ医薬品の生産技術に携わっていましたが、特定の品目の製造にしか関われずにキャリアが広がらないことに物足りなさを覚え、AGCに移籍しました。AGCのバイオ医薬品のCDMOはまだまだ発展途上であり、ベンチャー企業のように、事業そのものをつくり上げていく面白さも味わえる。こちらに移ってから毎日がとてもエキサイティングです。これから参画される皆さんにも、自分の業務に制限を設けず、バイオ医薬品の製造のすべてのプロセスに関わって新たな価値を生み出していくというベンチャー気質を期待しています。
今後は、大きく注目される最先端の遺伝子・細胞治療の領域にも取り組み、バイオ医薬品のCDMOとして世界のトップを目指していきます。そのために、競合とは「人財」のレベルで差別化を図っていきたいと考えています。バイオ医薬品の製造は、生物を扱うため製造工程が複雑で、また多品目を扱うことから人間の関与がきわめて重要。それを担える技術者の育成にも力を入れ、世界水準のバイオ医薬品製造のプロフェッショナル集団をつくることで、AGCから医療の進化をリードできればと思っています。
高松 聡
INTERVVIEW / 02
AGCに大きな追い風。
この勢いをともに
高松 聡
Satoshi Takamatsu
ライフサイエンス事業本部 
ファインケミカルズ事業部長(取材当時)

2019年キャリア入社

欧州のCDMOを買収し、
グローバル展開もいよいよ本格化

私は2019年よりAGCに参画しています。それまで30年以上にわたって医薬品のCDMO事業に携わってきましたが、今回、AGCがライフサイエンス分野を成長領域と捉え、多大なリソースを投じていることに魅力を感じてこちらに転身しました。入社後は低分子医農薬品のCDMO事業を率いる立場に就いていますが、あらためてAGCがこの分野で大きな可能性を秘めていることを実感しています。
AGCのCDMO事業は何十年という歴史があり、すでに国内の医薬品メーカー各社から大きな信頼を獲得し、さまざまな原薬や中間体の製造で実績を積み重ねています。その基盤にあるのは、AGCが長年培ってきた化学合成技術。優秀な研究者そして高度な製造技術が、CDMO事業においても強みになっているということです。また、ガラスメーカーであるAGCはフッ素を扱うノウハウを持っています。医薬品の製造においても、新たな機能を付加するためにはフッ素が重要であり、その扱いに長けていることも競争力につながっています。そして先日、世界有数の製薬企業からスペインの原薬製造工場を買収し、海外市場への足がかりも築きました。現在、世界の製薬企業のお客さまからの引き合いが相次いでおり、グローバルなスケールで事業が広がっています。
欧州のCDMOを買収し、グローバル展開もいよいよ本格化

CDMOは、自分の価値を大いに高められるフィールド

製薬業界では常に新たなモダリティが生み出され、それに応えるためには新たな製造方法が必要とされており、AGCのCDMOへの期待はいっそう高まっています。さらに我々は医薬品のみならず、農薬も手がけています。世界の爆発的な人口増加にともない、食糧を安定生産するための農薬需要は今後ますます大きくなり、この市場もきわめて有望です。こうしたCDMOは一時期、コスト競争力の強い中国やインドなどの新興国の企業が台頭しましたが、品質や安定供給の面で数々の問題が生じ、確かな実力を持つAGCのCDMOがあらためてクローズアップされています。まさに今、大きな追い風が吹いているのです。
長年CDMO事業に携わってきた私は、このビジネスは本当に面白いと感じています。CDMOには総合力が必要であり、ビジネスに必要なさまざまな側面を担当者は経験することができます。プロジェクトを推進する際、まずお客さまから案件を獲得するためにセールスマーケティング力が求められます。そしてプロセスの改良においては研究者と関わり、製造技術の確立においては生産や品質部門と連携し、規制対応などで当局と折衝する機会もあります。薬をつくり上げることの全体に関わっていくので、セールスでも開発でも製造でも何か自分の強みがあれば、それをもとにキャリアを大きく広げ、自分の価値を高められる。こうしたフィールドに魅力を感じる方に、今AGC社内で最も勢いのあるライフサイエンス分野、CDMO事業に、ぜひ参画していただきたいと思っています。