AGCの化学品は、ガラス原料のひとつであるソーダ灰の生産から始まりました。
そこから派生した化学品が化粧品にも使われ、化粧品の使用感の向上や美的効果の演出などに一役買っています。
今回は化粧品の他、さまざまな用途に使われているAGCの化学品をご紹介します。
ギモンその1どんな化粧品に使われているの?
メイクセットやせっけん、シャンプーなどに使われており、用途や求める機能によって使われる化学品が異なります。
真球状のシリカゲル「サンスフェア®」
自然界に豊富に存在するシリカを原料として、AGC独自の製法で作った目に見えないほど小さい真球状の機能性フィラー※です。
「サンスフェア®」は、球状による高いすべり性によって感触をよくするだけでなく、表面に小さい穴がたくさん空いているので光を散乱させて肌のシワをぼかしたり、透明感を演出する効果もあります。その他にも、皮脂や汗によるベタ付き感を抑え、さらさら感を向上させることができます。
※フィラー:新しい機能を持たせるための充填剤

サンスフェア®が使われているもの
- 化粧伸び
- 透明感+ぼかし

- さらさら感
- べたつき防止

- さらさら感
- 汗吸着

- さっぱり感
- 皮脂吸着
- 泡立ち

- さらさら感
- 有効成分の放出調整

プロピレングリコール
自無色無臭のやや粘り気のある液体で、溶媒として数々のすぐれた特長をもったアルコールの一種です。
「プロピレングリコール」は、水に完全に溶ける上に、香料、精油、樹脂など多くの有機化合物をよく溶かす特性があります。さらに、毒性が非常に低いため人体にほとんど影響がありません。

プロピレングリコールが使われているもの





ギモンその2他にどんなところで使われているの?
「サンスフェア®」は、樹脂の艶消し機能や表面の硬度改善、紙のインク吸収性改善などにも使われています。
「プロピレングリコール」は、毒性の低さから食品や医薬品などにも使われます。また、水に比べて沸騰する温度がはるかに高く、固まる温度が低いので、熱エネルギーを運ぶ役割を果たす冷媒物として使われ、その安全性からビール醸造業や乳製品業などの食品工場で使用される冷媒にも使われます。

化粧品から日用品、食品にまで使われるAGCの化学品。これからも、機能性の向上と安全・安心な製品作りに貢献していきます。