調理を作るときに食材をのせ、温めたり冷ましたりしますよね。そこで便利なのが温度変化に強い耐熱ガラス食器。今回は、耐熱ガラス食器の秘密をご紹介します。
ギモンその1耐熱ガラスって何?
ほとんどの物質は、加熱され温度が上がることで膨らみ、冷やされ温度が下がることで縮みます。ガラスも温度変化によって膨らんだり、縮んだりしますが、急に熱したり冷ましたりすると収縮に耐えきれず割れてしまいます(下図)。
耐熱ガラスは、熱による収縮が普通のガラスに比べおよそ1/3。急激な温度変化に強いため、電子レンジやオーブンに入れ加熱することができ、また熱い飲み物でも氷を入れそのまま冷やすことができるのです。

ギモンその2耐熱ガラス食器の良いところって?
調理
焦げ目をつける料理は、盛り付けたあと食器ごとオーブンに入れることができます。また、下ごしらえにも便利です。
※一部の耐熱ガラス食器はオーブンやトースターで使用できない場合があります。

茶碗蒸しやプリンが得意です。湯せんもできるのでお菓子作りにも活用できます。

酸や油への溶出が少ないので小さいお子さんがいる家庭でもより安心して使えます。

透明なので、調理の加減がひと目でわかります。

熱湯で入れた飲み物も、そのまま冷やせるので便利です。

保存
お酢を使った料理にも活用できます。

においの強い漬物などの食品の保存にも最適です。

食事
シンプルなデザインだからこそ、日頃の食事はもちろんパーティーでも活躍します。

調理した器で食卓に出しても違和感なく使えます。

片付け
面倒な片づけもラクラク。

ガラスなので油汚れが落ちやすく、清潔に使えます。また、熱湯消毒ができるので衛生的です。

ギモンその3耐熱ガラス食器を使って、たとえばどんなものが作れるの?
材料
- お好みの野菜
(かぼちゃ、ブロッコリー、カリフラワーなどがオススメ!)
作り方
- ①容器に野菜を並べる。
- ②水大さじ3杯を全体に回しかけて、フタをする。
- ③電子レンジ600W で5分加熱する。
ポン酢、ごまドレッシングなどをかけるとおいしいですよ。


ギモンその4耐熱ガラス食器を使う時、気を付けないといけないことって?
①ガラス製品を長く使うために
ガラスが割れる時は、キズを起点に割れます。キズが深いほど小さな力で割れますが、キズは使用を繰り返すうちに成長し深くなり、ガラスの強度は低下していきます。
耐熱ガラスを含めガラス製品は、金属でたたいたり、陶磁器など硬いものとぶつけたり、研磨剤入りスポンジでこすったりなどせずに、できるだけキズをつけないようにしてください。

②耐熱ガラスの見分け方
家庭用品品質表示では
● 耐熱ガラス製器具※……… 耐熱温度差120℃以上400℃未満
● 超耐熱ガラス製器具※…… 耐熱温度差400℃以上
※材質はホウケイ酸ガラス製又はガラスセラミック製であるものと定められています。
外見では見分けられませんので、取扱説明書の品質表示を確認してください。

③耐熱温度差とは?
加熱した時に、そのガラス食器が耐えられる温度を示すものではありません。
[加熱した温度] - [冷水の温度] = [耐熱温度差]
つまり、耐熱温度差の数値が大きいほど、熱に強いガラスだといえます。
