健康・長寿社会の実現、食糧問題の改善等に取り組むため、医薬品や農薬の開発・製造が日々進められています。
実は、AGCも陰ながらお手伝いをしています。
ギモンその1AGCは薬をつくっているの?

いいえ。AGCが薬をつくっているわけではありません。
私たちが行っているのは、医薬品・農薬メーカーのパートナーとして薬の有効成分である「原薬」や、その手前の物質の「中間体」をつくり、提供する事業を行っています。
こうした企業はCDMO(Contract Development and Manufacturing Organization)と呼ばれ、 高品質な医薬品や農薬を安定して市場に供給するために大きな役割を果たしています。
ギモンその2CDMOの役割ってなに?
医薬品と農薬は、人口増加や寿命伸長等から、長期にわたり産業が成長していきます。また、医薬品・農薬の構造の複雑化や技術の高度化により、医薬品・農薬メーカーはこれまで以上に新薬を生み出す研究にリソースをかけることが予想されています。
こうした市場の状況をうけて、AGCが取り組むCDMO事業の市場も着実に拡大しています。 医薬品・農薬メーカーはすべてのプロセスを自社でまかなうのではなく、 信頼のおけるCDMOとの分業を進めようという動きが加速しているのです。

ギモンその3薬ってどうやってつくるの?
薬の素となる物質をつくる方法は、大きく2つに分けられます。
1つは化学合成を用いて化合物をつくる合成医農薬のグループ。 そしてもう1つは、バイオテクノロジーを用いてタンパク質をつくるバイオ医薬品のグループです。
AGCでは、シンプルな分子構造をもつ物質は有機合成で製造し、 複雑な分子構造をもつ物質(タンパク質)はバイオテクノロジーで製造しています。
このタンパク質が重要なのです。

ギモンその4薬になるタンパク質はどうつくられるの?
まず、「○○をつくれ」という命令を書き込んだ遺伝子を細胞に組み込みます。 そして、培養・分離・精製することで薬の元となるタンパク質を製造できます。
遺伝子を組み込む対象は、単細胞の微生物か、ハムスターから取り出した動物細胞が主流です。 動物細胞は、細胞のつくりが複雑なぶん、さらに複雑な分子構造をもつタンパク質も生産することができます。

ギモンその5AGCはどんな薬の開発や製造を助けているの?
AGCは、お客様と力を合わせ、多種多様な薬を世の中に送り出しています。いくつか例をご紹介します
- 世界的な感染拡大により人類の大きな脅威となった新型コロナウイルスのワクチンの製造プロセスの開発や製造
- 製薬メーカーとの共同開発により上市した緑内障治療薬の製造
- より安全かつ環境負荷を低減した農薬の製造プロセスの開発や製造


米国、ドイツ、デンマーク、スペイン、イタリア、日本、世界10拠点をベースに、 グローバルで統一された高水準の品質・サービスを継続して提供できるよう、今日も薬づくりのお手伝いをしています。