現在世界で販売されているテレビの多くは、TFT(薄膜トランジスタ)液晶パネルで映像を映し出しています。
このTFT液晶に使われているガラスは、求められる品質がとても高く、「透明性を有し、表面が平滑で平坦、耐熱性にも優れている」ことが必要であり、造るのがとても難しいガラスです。
その難しい条件をAGCのガラスは満たしており、液晶テレビの他、パソコンやタブレット端末など多彩な機器に多く使われています。
液晶テレビに使われているガラスは、
窓ガラスとどう違うの?
最も大きな違いは、ガラスの厚さ。
住宅に使われる窓ガラスは3~5mm。それに対して、TFT液晶に使われるガラスは主に0.3~0.7mm。
さらにTFT液晶に使うガラスは美しい映像を正確に映し出す必要があるため、極めて高い平坦度が求められます。
どれ程の高い平坦度が求められるか?仮に東京・大阪間を結ぶような大きな液晶用ガラスがある場合、その凹凸の幅は、何と50cm以内となります。
液晶テレビのガラスを造るのは難しいの?
薄く平らなだけでなく、内部の気泡や目視では確認できない程度の微細な異物(ゴミ)を抑えることも求められます。
このようなガラスを造るのはとても難しく、現在世界中でTFT液晶用のガラスを造っているのはAGCを含め、数社に過ぎません。
液晶テレビのガラスはどれだけ大きいの?
テレビの画面サイズぐらいなの?
TFT液晶パネルを造る会社はとても大きなガラスに様々な部材をつけ、その後で実際の画面サイズに切っています。
AGCが造るガラスのうち、一番大きなガラスは約3m×約2.8m。
57インチの画面が8枚入る大きさです。
薄く、平らで、しかも大きい。
液晶テレビに使われてるガラスは、高度な技術が詰まった世界有数の凄いガラスと言えます。