2018年09月20日経営リリース

AGC、動物細胞を用いたcGMP対応バイオ医薬品開発・製造受託設備を千葉工場に新設

AGC(AGC株式会社、本社:東京、社長:島村琢哉)は、2017年に買収したCMC Biologics社の技術を導入し、動物細胞を用いたcGMP*1対応バイオ医薬品(抗体医薬品等)開発・製造受託設備を、千葉工場に新設することを決定しました。これにより日本で初めて、米国・欧州で実績のある動物細胞を用いた高水準の品質・サービスを提供することが可能となります。現在海外での生産が中心となっているバイオ医薬品について、国内での受託体制を構築することで、日本を中心としたお客様との関係強化を図ります。本設備は2019年第3四半期より稼働を開始する予定です。
AGCは、1985年にバイオサイエンス事業を発足、2000年よりバイオ医薬品CDMO*2事業を開始し、主に日本で微生物を用いたバイオ医薬品CDMO事業を行ってきました。 2016年にBiomeva社を、2017年にCMC Biologics社をそれぞれ買収し、微生物だけではなく動物細胞も用いた米国・欧州でのバイオ医薬品CDMO市場に本格参入しました。そして2018年1月より日本・米国・欧州それぞれの拠点ごとに展開していたバイオ医薬品CDMO事業を統合し、AGC Biologicsとしてのグローバル一体運営を開始しています。
AGCグループは経営方針 AGC plus の下、ライフサイエンス事業を戦略事業のひとつと位置付けています。今後も大きな需要の伸びが見込まれる合成医薬品・バイオ医薬品事業において、各地域のお客様にグローバルで統一された高水準の品質・サービスを継続して提供出来る様、積極的な設備投資を実施していきます。また各拠点のシナジーを最大限発揮することで技術力を向上させ、製薬会社、患者様、そして社会に貢献していきます。

注釈

*1 cGMP: 医薬品及び医薬部外品の製造管理及び品質管理の基準 (current Good Manufacturing Practice)
*2 CDMO: 製造受託に加え、製造方法の開発を受託・代行する会社 (Contract Development & Manufacturing Organization)

ご参考

■AGCグループのバイオサイエンス事業拠点■
当社のバイオサイエンス事業拠点は以下の通りです。
■当社ライフサイエンス事業に関して■
今回の動物細胞開発製造受託設備新設により、日本・アジア地域で動物細胞を用いたCDMO事業を開始します。
◎本件に関するお問い合わせ先:
AGC株式会社 広報・IR部長 玉城 和美
担当:北野
TEL: 03-3218-5603
E-mail: info-pr@agc.com