2022年12月13日製品リリース
4K高精細ディスプレイ向けのアンチグレアガラスを開発
-従来品比較でギラツキを約30%低減-
AGC株式会社(以下AGC、本社:東京、社長:平井良典)は、4K高精細ディスプレイ用のアンチグレアガラス(以下新AGガラス)を開発しました。新AGガラスは光の映り込みを抑制しながらギラツキ(光学要因により画面上に発生するランダムなムラ)を約30%低減します。2023年前半に発売開始し、4K高精細ディスプレイを搭載したノートPC等への採用を目指します。
AGガラスは、ガラス表面に凹凸形状をつけることにより、反射の映り込みを抑制することで眼の疲労を抑えるガラスで、主にPCやタブレット等のディスプレイ用カバーガラスとして使用されています。製品開発においては、防眩性(光の映り込み抑制)、鮮明性(クリアな映像)、ギラツキ防止(画面上のランダムなムラの発生抑制)という3つの光学特性を全て満足させることが非常に難しく、特に高精細ディスプレイでは液晶パネルとの光学的な干渉が強くなり、ギラツキが悪化してしまうという課題がありました。
この度AGCは、特殊な機械的加工により、ガラス表面に形成された凹凸形状がより均一な状態の新AGガラスを開発しました。これにより従来品と同等の防眩性は維持しながら、課題であったギラツキを約30%低減でき、高精細ディスプレイ使用時の目の不快感を和らげることが可能となりました。
新AGガラスは2023年1月5日~8日に米ラスベガスで開催される世界最大級のテクノロジー・イノベーションの祭典「CES 2023」の当社ブースに展示予定です。当社のそのほかの出展内容については以下のリリースをご覧ください。
“AGC、「CES2023」で次世代モビリティを実現する製品・技術を展示”:
<ご参考>
■当社のアンチグレアガラスに関して
ガラス厚み |
0.4mm~2.0mm |
ガラスサイズ |
最大730mm×920mm |
その他仕様 |
化学強化ガラス仕様も対応可能(Dragontrail ®シリーズにて展開中) |
技術的なお問い合わせ用フォーム |
■グレアとアンチグレアの違い
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グレア |
アンチグレア |
外観 |
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メリット |
● 高コントラスト、画像鮮明性が高い。 |
● 映り込みが少なく眼精疲労軽減につながる。 |
デメリット |
● 光の映り込みが大きい。 |
● 画像鮮明性が落ちる。 ● 反射光が白っぽくなり、色味(特に黒)が白っぽくなる。 ● ギラツキの発生* *今回発表製品において約30%改善(当社従来品比較) |
- ◎本件に関するお問い合わせ先:
- AGC株式会社 広報・IR部 小川 知香子
- 担当:藤山
- TEL: 03-3218-5603
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