新たな時代の到来を象徴するテクノロジーとして注目を集めている5G。
高速・大容量の5G通信を見えないところでAGCの素材と技術が支えています。
ギモンその15Gって何?

5Gとは第五世代移動通信システムのことで、携帯電話などの通信に使われる通信規格です。これまで使われてきた4Gと比べ、大容量の通信や、高精細な画像・動画の利用に有利になると言われています。
また、多くの端末を同時に接続でき、機器監視やスマートシティなどIoT分野での活用が検討されています。さらに、通信において遅延が短縮され、リアルタイムに近い通信が可能になり、 すばやいフィードバックが求められる自動運転の制御やVR/ARの活用が期待されています。例えば、車の自動運転や医者と患者が離れた場所で診療を行う遠隔医療などが実現し、私たちの生活が大きく変わると言われています。
ギモンその25Gはもう普及しているの?


国内の5G商用サービスは既に開始しており、本格的な普及が始まっています。しかしながら、その恩恵が感じられるまで普及するにはいくつかの課題があると言われています。
高い周波数帯を使用する5Gの電波は送信中の電波の損失が大きい上に、直進性が高く、障害物を回り込みにくく、建物の中に入り込みにくい特性があります。また、電波が届く範囲が狭いため、広範囲に網羅するには、多くの基地局やアンテナが必要になると言われています。
そこで、5Gを普及させるにあたり、AGCの素材や技術が今注目されています。
ギモンその3AGCの素材や技術はなぜ注目されているの?

AGCは、建物や飛行機などで使用されるフッ素樹脂や半導体製造装置で使われる合成石英ガラス、PCB(プリント基板)の基材であるCCL(銅張り基板)など、5Gの課題解決ができる特殊な素材をつくっています。これらの素材は、5Gの高い周波数の信号の伝送損失がとても小さく、5G通信に使われるアンテナなどの最適な材料として注目されています。
さらに、AGCは長年培った自動車用ガラスのアンテナ開発の経験があります。1970年代にラジオ用のアンテナ開発から始まったAGCのアンテナ設計技術は、現在日米欧の3拠点でグローバルに日々研究開発が行われています。

ギモンその4例えば、どんなところで使われようとしているの?
現在、省スペースで空間に溶け込む透明なアンテナや曲がるアンテナを開発中です。
窓ガラスや電柱、壁などあらゆる場所が5G通信用基地局のアンテナに変身することで、安定した5G通信ができるようになります。
他にも、コネクティッドカー用の5Gアンテナやスマホ向けの透明フィルム5Gアンテナ、また、5Gの電波を身の回りに届きやすくするアンテナの周辺部材などもいろいろと開発中です。

5Gに適した特殊素材と卓越したアンテナ設計技術が組み合わせることで、AGCは様々な方法で5Gのネットワーク構築に貢献していきます。
私たちの生活が、変わる日はもうそこまで来ているかもしれません。