夜空にちりばめられた無数の星々を観測する望遠鏡。中でも日本から離れたハワイの地の「すばる天体望遠鏡」にAGCの製品が採用されています。
ギモンその1すばる望遠鏡って何?
すばる望遠鏡はアメリカ・ハワイ島のマウナケア山(標高4,205m)にある、日本の国立天文台の大型光学赤外線望遠鏡です。
1999年1月から観測を始め、当時、世界最大級の一枚鏡望遠鏡として話題になり、今日でも宇宙の秘密を明らかにする重要な役目を果たしています。

ギモンその2すばる望遠鏡ってどんな仕組みなの?
みなさんは虫眼鏡を使って、ものを大きくして見たことはありますか?実は、望遠鏡で星を見ることと、虫眼鏡でものを大きく見ることはほとんど同じ仕組みです。
虫眼鏡は1枚のレンズで対象物を拡大して大きく見せます。望遠鏡は対物レンズと接眼レンズを組み合わせて拡大し、対象物を大きく見せます。
すばる望遠鏡では、内部の巨大な鏡で反射された光を組み合わされたレンズで補正して大きな光を作り、その大きな光をイメージセンサーで画像化することでより遠くの宇宙をきれいに見ることができるのです。



ギモンその3AGCの製品は、すばる望遠鏡のどこに使われているの?
天体観測をする上で、重要なもののひとつに映像を記録するカメラがあります。
すばる望遠鏡には巨大なデジタルカメラが使われており、星々や銀河などを鮮明に撮影することができます。そのデジタルカメラに使用されるイメージセンサーを真空状態にする窓ガラスにAGCの合成石英ガラスが、特定の波長のみを通すフィルターとしてAGCのバンドパスフィルターが採用されています。

ギモンその4AGCの合成石英ガラスは、他にどんなところで使われるの?
皆さんが普段使っている電化製品には、半導体という精密部品が組み込まれています。その半導体を作るためには、非常に細かいレーザーで精密に電気回路を形成する装置が必要です。その装置に使用されるレンズ材料にAGCの合成石英ガラスが使用されています。
AGCの合成石英ガラスは、超高純度で、温度変化による伸縮がほとんどなく高い光線透過率と優れたレーザー耐久性があります。
だから、レーザーを透過して半導体の電気回路を形成する時に精密かつ安定した生産ができるのです。


AGCのテクノロジーは、遠く離れたハワイのすばる望遠鏡から身近な電化製品まで、さまざまな場所で使われています。
ふと星を見たらAGCのことも思い出してみてくださいね!