女性役員インタビュー
初の女性執行役員として
未来をつくる人財を応援したい。
未来をつくる人財を応援したい。
執行役員 監査部長
荒木 直子
Araki Naoko
1987年入社 法学部卒
01
「面白くない仕事」は
会社のどこにもなかった
会社のどこにもなかった
私はAGCに入社以来、法務・総務・管理といった会社の成長を裏方的に支える部署でキャリアを積んできました。地味でやりがいに乏しい部署というイメージを持たれるかもしれませんが、面白くない仕事はどこにもありませんでした。自分の考え方しだいで、どんどん面白くできたからです。研究所の管理部門にリーダーとして異動した時のことでした。職場に行ってみると、「面倒なことは全部、管理部門にお任せ」とばかりにやってくる膨大な仕事に忙殺されて、メンバーのモチベーションはどん底でした。
「何とかしたい」と思った私は、「私たちはバックオフィスだけど、どうせなら最強のバックオフィスになろう」「管理部門のやるべき仕事を捉え直して、成果を出そう」と呼びかけました。研究部門のリーダーたちと対話を重ねてそれぞれのやるべきことを整理し、管理部門がやるべきことは徹底的にやる、そのためのスタッフ増員もすることに決めました。その結果、管理部門の研究所内での存在感が高まり、本当の意味で頼られる部署になり、メンバーたちの目もみるみるうちに輝きを増していきました。
02
「チームのことを考える人」が
一番評価される会社
一番評価される会社
AGCは、みんながチームオリエンテッドな会社です。「日本の会社は、欧米に比べてチームで働くことを大切にする」と言われますが、「他社と比べてもチームへの意識が非常に強い」と思います。夢のように聞こえるかもしれませんが、AGCでは「チームのことを一番考えて行動した人が昇進していく」「自分のチームだけじゃなく、他のチームのことも考えている人が評価される」といったことが、実際に起こります。目の前の自分の仕事をこなすだけでなく、チーム、ひいては会社全体への貢献を大切にしようとする先輩たち。その姿を見習って、私は「自分もそうしよう」と心がけてきました。担当者の時は、「自分がどう動けば、チームのみんなが助かるだろうか?」 管理職の時は、「自分のチームがどう動けば、同じサービスに関わるいろんな事業部の人たちが楽になるだろうか?」 そんなふうにチームのことを考えて仕事をすると、短期的にはデメリットも生じます。例えば法務の業務でいうと、単なる契約審査では終わらず、ビジネスにかなり入り込むことになります。一方で見なければならない契約の件数が減るわけではないので時間がいくらあっても足りなくなってしまいます。でも、関係者からの信頼が得られ、「スタッフをもっと増やして」と応援してくれる人が増えてきます。自分にとっても次の仕事やステップでの貴重な財産になるのです。
03
私をロールモデルにせずに
思うがままに働いてほしい
思うがままに働いてほしい
私の世代の女性は、「圧倒的な男性のカルチャーの中で、一人ひとりが孤立して頑張っている」といった状態でした。私自身も、「とにかく男性に溶け込もう」と働いていました。結婚して子供が生まれる前年に育児休職制度ができましたが、制度を利用するにも「周囲に迷惑をかけることがないように」「みんなと同じような働き方をして、どうしても休まなくてはいけない時だけ休みをとって乗り切ろう」というスタンスでした。つまり私の時代は、男性に合わせる努力をした上で、初めて子育てと仕事を両立して、キャリアアップしてくることができたのです。
しかし、現在はまったく環境が違います。ですから、これからAGCに入ってくる皆さんは、働き方という点で私をロールモデルにする必要はありません。AGCは今、ダイバーシティを経営戦略として推進し、勤務や休暇に関する新しい社内制度を整備して、性別を問わず多様な働き方ができる企業になろうとしています。皆さんには、より働きやすい企業へと変化していくAGCの中で「自分の思うがままに働いて、キャリアを開いていってほしい」と思います。
04
後に続く女性のために声を挙げて
よりよい会社をつくりたい
よりよい会社をつくりたい
監査部長としての私の役割は、「CEOの目」となって、30を超える国と地域に約200社の企業を展開するAGCグループの隅々に目を配っていくことです。執行役員になって、業務自体について「何かが大きく変わった」ということはありません。ただし、「CEOなら、どう判断するだろう」「社外取締役からは、どんな意見が出るだろう」と今まで以上に経営サイドの視点に立って仕事をするようになりました。また「執行役員になって、経営陣に届きやすくなった自分の声をどう使うか」を考えるようになっています。
自分の声を、部長を務める監査部をレベルアップさせるために使うのはもちろんですが、「会社全体をよりよくするためにも使わなくてはならない」と感じています。特に「女性社員のために声を挙げること」を意識しています。それが女性社員として初めて、経営に直接意見を言えるポジションになった自分の使命だと思うからです。今までを振り返ってみると、AGCで長く仕事を続けてきた中で、チームのために対立を起こさないようにと、自分を抑えてきた場面もありました。執行役員となって、「会社を変えるために声を挙げて、あえて現状に一石を投じる」という行動も求められる立場になったのだと自覚しています。
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