2017年03月08日製品リリース

3Dプリンタ造形用の鋳型材料「Brightorb(ブライトーブ)」を発売

AGC旭硝子(旭硝子株式会社、本社:東京、社長:島村琢哉)のグループ会社であるAGCセラミックス株式会社(本社:東京、社長:島尾明伸)は、3Dプリンタ造形用の鋳型材料「Brightorb(ブライトーブ)」を本年4月より発売します。

Brightorb Brightorb
Brightorbを用いた鋳型 Brightorb を用いた鋳型

自動車や産業機械の部品製造工程において、溶かした金属を鋳型に流し込む方法が一般的に使われ、現在は鋳型材料として主に珪砂や人工砂などが使われています。しかし、これらの材料は耐熱性が高くなく、熱膨張が大きいなどの弱点があることから、高温で溶融する金属部品の鋳型材料は、改善が重ねられていました。
この度、AGCセラミックスは100年以上にわたり積み重ねてきたセラミックスの技術・ノウハウを活かし、独自の人工砂を原料とする鋳型材料「Brightorb」を小松鋳型製作所(本社:石川県、社長:井家洋 )と共同で開発しました。この製品はいままで3Dプリンタでは実現困難だった1600℃を越える高温の溶融金属を鋳造しても高い寸法精度と造形強度を持つことから、ステンレス鋼・鋳鋼などの高温溶融金属を精密に鋳造できる鋳型材料として、幅広い産業用途でお使いいただけます。また再生可能な人工砂を原料としているため、廃棄物削減に寄与します。さらに近年鋳型製造において急速に普及している3Dプリンタを用いることで、大幅な工期短縮・製造費用削減を実現します。  

また「Brightorb」の3Dプリンタ市場における販売促進のため、AGCセラミックスはJBサービス株式会社(本社:東京、社長:三星義明)と業務提携を行います。同製品はJBサービスの販売する3Dプリンタに搭載され、JBサービスは3Dプリンタの初期設定及びメンテナンス業務を、AGCセラミックスは鋳型造形に関する技術アドバイスを担当します。

AGCグループは今後も技術を活かし、経営方針AGC plusで掲げる「安心・安全・快適」に繋がる更なる製品を開発・提供し続けていきます。

<ご参考>

AGCセラミックス株式会社(本社:東京、社長:島尾明伸)

産業炉用のセラミックス素材を中心に、ガラスエンジニアリング事業分野、環境・エネルギー事業分野において、製造・開発・エンジニアリング技術を活かした製品・サービスを提供しています。様々な省エネ化提案により、環境負荷低減に貢献しています。資本金35億円、旭硝子100%出資。従業員230名。

小松鋳型製作所(本社:石川県、社長:井家洋)

鋳物用中子の専門メーカーとして実績を重ね、主に鋳造モデルの製作を行っています。近年は、3次元粉体積層造形機を導入して、「ダイレクト鋳造鋳型」および「各種鋳造品」の開発・製造にも取り組んでいます。資本金9百万円、従業員13名。

JBサービス株式会社(本社:東京、代表取締役社長:三星義明)

長年のITサービスで培ったノウハウを活かし、3Dプリンターを中心とした3Dトータルサポートを提供しています。2009年から3Dプリンターの設置サービス及び保守サービスを開始し、全国約350社のお客様に保守サービスを提供。導入後に安心して利用いただくために、お客様に最適な機種選定から、運用・保守までワンストップでサポートしています。また、セキュリティ対策サービスを強化し、医療分野、IoT分野など、新たなビジネスの創出にも取り組んでいます。

展示会出展のご案内

展示会名 高機能セラミックス展
会場 東京ビッグサイト
会期 2017年4月5日(水)~4月7日(金)
ブース位置 東4ホール No.6-5


本展示会にて鋳型材料「Brightorb」をご覧いただけます。

本件に関するお問い合わせ先:
AGC旭硝子 経営企画部 広報・IR室長 玉城 和美
担当:宮川
TEL: 03-3218-5603
E-mail: info-pr@agc.com
製品に関するお問い合わせ先:
AGCセラミックス㈱ 経営企画室 梶
TEL: 03-5442-9173