2017年11月06日製品リリース

AGC旭硝子、分離機能ブランド「FORBLUE」を立ち上げ、拡大する「分離」需要に対応

第一弾「FORBLUE Sシリーズ」の販売を開始

AGC旭硝子(旭硝子株式会社、本社:東京、社長:島村琢哉)は、化学物質の”分離”をテーマにした機能提供ブランド「FORBLUE(フォアブルー)」を新たに立ち上げました。その第一弾として、新たなフッ素系スルホン酸イオン交換膜「FORBLUE Sシリーズ」の販売を本日から開始します。本製品は幅広いイオン交換容量・陽イオン選択性のラインアップが特徴で、各種化学品の電気分解や電気透析など多様な用途に展開可能です。本製品をもって、今後ますます増大する、お客様の新たな”分離”ニーズに対応します。

AGCグループは、機能膜のリーディングカンパニーとして、苛性ソーダ/苛性カリ製造用フッ素系イオン交換膜「FLEMION®(フレミオン®)」、製塩や濃縮を得意分野とする炭化水素系イオン交換膜「SELEMION®(セレミオン®)」、ガスの除湿・加湿用中空糸ユニット「sunsep®(サンセップR)」などの製品を、AGC旭硝子およびAGCエンジニアリング株式会社で展開してきました。
昨今、再生可能エネルギーの普及や水素社会の到来に伴い、水電解や蓄電池部材などの需要が増加していることなどから、分離技術のニーズは高まっています。そこで拡大する“分離”需要に対応するため、AGCグループの機能膜製品群を戦略的に統合し、“分離”機能を提供する新たなファミリーブランドとして、「FORBLUE(フォアブルー)」を立ち上げました。これを機に、AGC旭硝子およびAGCエンジニアリング株式会社の開発組織・販売ネットワーク・マーケティング活動を統合すると共に、製品のラインアップを拡充し、グローバルに販売を拡大させていきます。

また「FORBLUE」ファミリーの新製品第一弾として、フッ素系スルホン酸イオン交換膜「FORBLUE Sシリーズ」の 販売を本日から開始します。Sシリーズは従来品と比較し幅広いイオン交換容量・陽イオン選択性を持つため、豊富な製品ラインアップから、お客様の用途に応じた膜種の選択/適用が可能です。更に特殊な補強布を組み込み、ハンドリング性と寸法安定性、機械強度を向上させました。そのため、様々な化学物質の電気分解、電気透析等幅広い用途でご利用いただくことができ、高効率かつ安定性の高いオペレーションを実現できます。

(技術的詳細は、当社製品サイトをご参照ください。)

AGCグループはこれまで培った技術を活かして今後も製品ラインアップを拡充し、拡大・多様化する“分離”需要にソリューションを提供し続けていきます。

<ご参考>

■FORBLUEファミリーラインアップ

FORBLUEファミリーラインアップ *「SELEMION®」と「sunsep®」は、AGCエンジニアリング株式会社の取扱い製品

■FORBLUEファミリーホームページ

■FORBLUE Sシリーズの特徴

  • スルホン酸ポリマーを原料としたフッ素樹脂製のイオン交換膜
  • イオン交換基が既存品と同等なものから最大37%増のものまで幅広く網羅したラインアップ
  • フッ素樹脂で構成されているため、各種化学薬品に対して高い耐薬品性を有する
  • スルホン酸ポリマー層の間に組み込んだ特殊なPTFE製の補強布により、高い膜強度とハンドリング性を実現
  • 物性を変化させた3種類のイオン交換膜を用意、お客様での応用検討が容易
本件に関するお問い合わせ先
AGC旭硝子 経営企画部 広報・IR室長 玉城 和美
担当:北野
TEL: 03-3218-5603
E-mail: info-pr@agc.com