2018年02月08日経営リリース

2018年ミラノデザインウィークで新しい「音の空間」を提案

<2018年4月17日(火)~22日(日) 於:イタリア・ミラノ ヴェントゥーラ チェントラーレ>

AGC旭硝子(旭硝子株式会社、本社:東京都、社長:島村琢哉)は、毎年4月にイタリア・ミラノで開催される世界最大規模のデザインの祭典「ミラノデザインウィーク」に今年も出展します。今回は、「音」をテーマとした体験型のガラス空間を展示します。

ロゴ

当社は、2015年から出展しているこれまでのミラノデザインウィークにおいて、「視覚」や「触覚」など、人の五感に訴えるインスタレーション作品を発表してきました。これらの経験を通して、アートとテクノロジーの融合が生んだ新たな発想を取り入れた研究開発に取り組んでいます。

今回のテーマは「音(聴覚)」。クリエーションパートナーとして、建築と人との豊かな関係性を提示してきた気鋭の建築家 萬代(まんだい)基介(もとすけ)氏を迎えました。現在開発中の「音を生む」ガラスによって、日常に存在する「音」を、これまでとは違った感覚で体験する空間を構築します。窓のほか、建材、照明、家具など、空間のあらゆる場所に存在するガラスだからこそ実現できる、「サウンドスケープ(音の風景)」をつくりだすことをコンセプトにしています。

ガラスならではの透明で美しい空間から聞こえてくる音は、これまでにない感覚をもたらします。「音を生む」ガラスによって描かれた、新しい音の風景を是非ご覧ください。

AGC旭硝子は、建築用・自動車用・ディスプレイ用ガラスで世界をリードしてきました。ミラノデザインウィークでは、プロダクト・建築・インテリア・空間演出を手掛ける多彩なデザイナーと共に、ガラスの新たな活用方法を提案するだけではなく、ガラスの進化と可能性が人々の生活にどんな嬉しさや楽しさをもたらすのか、を探求していきます。

<クリエーションパートナー紹介>

本年のクリエーションパートーナーは、気鋭の日本人建築家、萬代基介氏です。
萬代氏の独立後初の建築作品は、東日本大震災の復興プロジェクトのひとつ、宮城県石巻市の漁業の復興拠点「おしか番屋」。そこでは、集う人々と共に町の未来をつくることを思い描き、人が関わる余白を持った空間をつくりあげています。また、インテリアやインスタレーションの設計では、什器のフォルムを構造的にぎりぎりまで削ぎ落とし、構造物として成立するかどうかのボーダーラインを可能な限り広げる試みを実践。繊細なディテールで表現される独特の浮遊感を体感することができる空間となっています。
建築が建築として成立する限界点の探求と、建築と人との豊かな関係性の模索。奇をてらう表現ではなく、普通であることを突き詰めて「新たな景観」を創造する姿勢に共感し、AGC旭硝子は新たな「サウンドスケープ」を描く実験的インスタレーションのデザインを依頼しました。

【プロフィール】
萬代基介(建築家)/Motosuke MANDAI (Architect)
建築家。2005年東京大学大学院修了後、石上純也建築設計事務所を経て2012年に独立し、萬代基介建築設計事務所を設立。2012〜2015年横浜国立大学大学院Y-GSA設計助手。2016年より東京大学非常勤講師。主な作品に、東日本大震災被災地宮城県石巻市の漁業の復興拠点「おしか番屋」、日本橋木屋本展「izutuki」、ATELIER MUJI「食のかたがみ展」「地球の音楽展」など。DSA空間デザイン賞大賞、JCDデザインアワード金賞など受賞多数。
http://mndi.net 

萬代基介

―ご参考―

<AGC旭硝子について>

AGC旭硝子(登記社名;旭硝子株式会社)は、およそ30の国や地域でグローバルに事業を展開するAGCグループの中核企業です。AGCグループは、建築・自動車・ディスプレイ用ガラス、電子部材、化学品、セラミックス、その他の高機能材料を世界のお客様に提供するソリューション・プロバイダーです。グループ全体の年間売上高は約1.5兆円、従業員数約5万人、100年以上にわたる技術革新を通じて、先端製品を提供してきました。

<音に関するガラスの研究開発について>

点ではなく面で音を発生させるスピーカーや面で発光する照明の登場、天井全体から音が降り注ぐような音響空間設計の提案など、近年、空間設計のあり方に変化が求められています。これにより、窓のほか、壁、天井、床、照明、家具、鏡など空間のあらゆる場所で利用されているガラスには、新たな活用が見込まれます。そういった状況の中、当社は、建築部材を提供する立場で長年蓄積した「遮音」「防音」の技術・ノウハウを活かし、「遮る」「音を生む」両方の側面から、音とガラスの関係性について研究開発をおこなっています。

<ミラノデザインウィークについて>

「ミラノデザインウィーク」とは、1961年より毎年4月にイタリア・ミラノで開催されている世界最大規模のデザインの祭典です。期間中には、世界最大規模の家具見本市「ミラノサローネ国際家具見本市」が開催されるほか、デザイナー等がミラノ市街各地で独自のデザイン性を競う約1,000のイベント(フォーリ・サローネ)が同時に開催され、今日ではこれらすべてを総称して「ミラノデザインウィーク」と呼ばれています。

<開催概要>

タイトル Soundscape(サウンドスケープ)
日時 一般公開 2018年4月17日(火)~22日(日)6日間
 4月17日(火)~4月21日(土):10:00~20:00
 4月22日(日):10:00~18:00
日時 プレスプレビュー 2018年4月16日(月)15:00~19:00
会場 Ventura Centrale エリア内
住所: Via Ferrante Aporti 13, 20125 Milano
会場スペース 約290㎡
主催 AGC旭硝子
クリエイティブパートナー 萬代 基介(萬代基介建築設計事務所)
音響制作 津田 貴司
音響空間設計 堤田 祐史
グラフィックデザイン 岡本 健(株式会社岡本健デザイン事務所)
AGC旭硝子および製品に関するお問合せ先
AGC旭硝子 広報・IR部長 玉城 和美
担当:高橋・太田
TEL: 03-3218-5603
E-mail: milan.info@agc.com
本展示に関するお問い合わせ先
デイリープレス 山本 真澄
TEL: 03-6416-3201 FAX:03-6416-3202(会期中)+81-90-4062-6361
E-mail: masumiyamamoto@dailypress.org