2019年07月22日研究開発リリース

東京大学とAGC、東京大学国際オープンイノベーション機構を活用した共同研究を開始

産学共同研究で新規事業創出を加速

国立大学法人東京大学(総長:五神真、以下東京大学)と、AGC株式会社(本社:東京、社長:島村琢哉、以下AGC)は、東京大学国際オープンイノベーション機構を活用し、本機構において初めてとなる大型共同研究プロジェクトを開始します。本年8月より新規事業創出を目的とした産学共同研究を開始します。

東京大学は、基礎研究領域において産学連携の取組みを多数行い、さまざまな研究成果を生み出してきました。これらの研究成果の事業化を目的として、2018年12月1日に東京大学国際オープンイノベーション機構を開設しました。本機構により、これまで産学連携の基礎研究領域で培った研究成果を、事業化へ円滑に移行する仕組みが構築されました。

一方東京大学とAGCは、ガラス分野では建築用素材の可能性を追求するための寄付講座や、ガラス加工を中心とした先端技術を創出するための社会連携講座を開設してきました。またフッ素化学分野ではフッ素化学・有機化学・生命科学の分野を超えた新領域開拓のための社会連携講座を開設するなど、さまざまな分野で長期的テーマの共同研究を進めています。

今回、東京大学の研究成果展開とAGCの新規事業創出を目的として、両者の研究開発力を結集し、東京大学国際オープンイノベーション機構を活用した共同研究を開始します。更に事業競争力を強化するため、技術成果や知的財産権の取扱いについて、これまでの産学連携の枠組みを超えた共同研究契約を締結しました。本機構への参画に伴い、東京大学工学部浅野キャンパスに共同研究スペースを設立すると共に、AGCから共同研究員を派遣し、組織対組織の連携を進めていきます。

日本の経済成長や事業競争力強化のため、産学連携を活用したイノベーション創出がますます求められています。東京大学とAGCは、東京大学国際オープンイノベーション機構による連携で、新規事業の創出を加速させると共に、学術の発展に寄与することを目指します。

ご参考

東京大学国際オープンイノベーション機構概要

名称: 東京大学国際オープンイノベーション機構
発足日: 2018年12月1日
機構の概要: 文部科学省オープンイノベーション整備事業の支援により発足しました。企業との大型共同研究の実施を通じて、大学の知識や技術から新たな社 会価値を創出し、経済成長に資するオープンイノベーションプラットフォームの構築を目指します。
研究領域: 生体・エンジニアリング、機能性材料、宇宙・環境、AI・情報
機構長: 有信 睦弘(東京大学副学長)
URL: www.ioi.t.u- tokyo.ac.jp/
本機構におけるAGCプロジェクトに関して

AGC代表共同研究員: 岡添 隆(AGC株式会社 技術本部材料融合研究所)
AGC共同研究内容: フッ素化学関連技術
ガラス加工関連技術など
共同研究スペースを設置する東京大学工学部9号館 共同研究スペースを設置する東京大学工学部9号館
◎本件に関するお問い合わせ先:
AGC株式会社 広報・IR部長 玉城 和美
担当:北野
TEL: 03-3218-5603
E-mail: info-pr@agc.com
東京大学 国際オープンイノベーション機構 マネジメント部門
担当:上條、前野
TEL: 03-5841-7236
E-mail: ioi-lia.adm@gs.mail.u-tokyo.ac.jp