2020年03月18日展示会・イベントその他リリース

東京メトロ銀座線リニューアル記念 銀座線京橋駅にパブリックアート「Stripe Drawing–Flow of time」を寄贈

AGC(AGC株式会社、本社:東京都千代田区、社長:島村琢哉)は、4月1日(水)より、東京メトロ銀座線の京橋駅にAGCの特殊なガラスを用いたパブリックアート作品「Stripe Drawing – Flow of time」を設置・寄贈します。

東京メトロ(東京地下鉄株式会社、本社:東京都台東区、社長:山村明義)は、ゆとりと潤いのある文化的空間の創造を目的に、駅の新設やリニューアルに合わせてパブリックアートの設置を推進しています。今回、全駅のリニューアルを進めている銀座線の5駅(京橋駅、銀座駅、虎ノ門駅、青山一丁目駅、外苑前駅)にパブリックアートが設置されることとなり、当社の体験型ショールーム”AGC Studio”が京橋にある関係で、京橋駅にパブリックアート作品「Stripe Drawing – Flow of time」を寄贈します。

この作品は、京橋駅のデザインコンセプト「時のギャラリー」に合わせ、彫刻家の中西信洋氏を起用し制作しました。線状に配置されたガラスは吹き抜ける風や空気の流れを表し、特殊なガラス面を通した光は角度によって色彩を変化させ、時とともに移ろいます。この光がつくり出す色彩の重なりによって、留まることのない時の流れを感じることのできる彫刻作品です。
本作品には、AGCのグループ会社である日本真空光学社の、ガラスにコーティングを施し特定の波長を透過・反射する「ダイクロイックミラー」*1を採用しています。

Stripe Drawingとは、フリーハンドで描いた無数の線によって構成された線画のことで、本作品では線をガラスに置き換えています。ガラスだからこそ表現できた「光と色による彫刻」をぜひご覧ください。

<パブリックアート概要>

公開日 :4月1日(水)
原案 :中西信洋
サイズ :縦 約2.0m、横 約7.0m
作品名 :「Stripe Drawing – Flow of time」
設置場所 :東京メトロ京橋駅 3番出口付近

<アーティスト概要>

中西信洋 / Nobuhiro Nakanishi(彫刻家)
1976年福岡に生まれる。1999年東京造形大学造形学部美術学科II類(彫刻専攻)卒業、2002年京都市立芸術大学大学院美術研究科彫刻専攻修了。現在大阪府在住。 国内をはじめ、ヨーロッパ、近年では中東など海外でも多く展覧会をしている。主な個展に『Saturation』大阪府立現代美術センター(2006)、『透過する風景-transparent view-』国際芸術センター青森(2011)、『六本木クロッシング2007: 未来への脈動』森美術館(2007)、『Islamic Arts Festival 19th Session - "Bunyan"』Sharjah Art Museum、アラブ首長国連邦(2016-17)などがある。彫刻を専攻し、そこで得た彫刻的経験から、人体や物体がポジとして具象的に彫り出される行為だけではなく、これを取り巻くネガの部分、つまり空間全体へ意識を拡張することで、ポジとネガ、物質的なものと非物質、見えるものと見えないものを両極から捉え、視覚化してきた。空間と時間を彫刻化したLayer Drawing シリーズ、また線とその隙間の空白部分で成り立つフリーハンドで描かれたStripe Drawing シリーズは、2000年初期から同時に取り組まれてきた主な作品シリーズである。

*1 ガラスにコーティングを施し特定の波長を透過・反射する光学製品で、カラーフィルターとして液晶プロジェクターに使用されているほか、顕微鏡や分析機器等にも利用されている。本作品では、透過する波長が異なる6種類のダイクロイックミラー約600枚を大小様々なサイズで配置。

◎本件に関するお問い合わせ先:
AGC株式会社 広報・IR部長 玉城 和美
担当:太田
TEL: 03-3218-5603
E-mail: info-pr@agc.com