2020年05月14日経営リリース

AGCが製造を受託するCytoDyn社の新型コロナウィルス向け治療薬候補「レロンリマブ」が、米国での臨床試験進行

AGC(AGC株式会社、本社:東京、社長:島村琢哉)のCDMO*1事業子会社であるAGC Biologics社(本社:米国)が原薬製造を受託している、米国CytoDyn社の開発した新型コロナウィルス向け治療薬候補「レロンリマブ」について、米国FDAが第2b/3相臨床試験実施を承認しました。
CytoDyn社の開発した「レロンリマブ」は、HIVや乳癌の患者向けに開発されている治療薬です。本治療薬を新型コロナウィルスの患者に投与することで、サイトカインストーム*2を抑制する効果等があり得ると考えられています。既に米国の新型コロナウィルス重症患者に実際に投与され、効果が確認されたことから、今回の臨床試験進行の承認がなされました。

AGCグループは、製薬会社の新型コロナウィルスワクチンや治療薬の製造を担い、新型コロナウィルスの感染拡大の抑止や流行の終息に貢献していきます。

*注釈
*1 CDMO: 製造受託に加え、製造方法の開発を受託・代行する会社 (Contract Development & Manufacturing Organization)
*2 サイトカインストーム: 感染症などの原因により、血中サイトカインの異常上昇が起こり、多臓器不全にまで進行する状態

ご参考

■CytoDyn社について
CytoDyn社は、複数の適応症に対応可能な、革新的な治療法の開発に焦点を当てたバイオテクノロジー企業です。同社の開発する「レロンリマブ」は、ウィルス侵入阻害剤と呼ばれる新しいクラスの治療薬に属し、HIV等の治療のためのモノクローナル抗体の1つです。詳細は下記URLをご覧ください。
URL:https://www.cytodyn.com/
◎本件に関するお問い合わせ先:
AGC株式会社 広報・IR部長 玉城 和美
担当:北野
TEL: 03-3218-5603
E-mail: info-pr@agc.com