2020年05月21日経営リリース

タカラバイオから新型コロナウィルスDNAワクチン中間体の製造を受託

AGC(AGC株式会社、本社:東京、社長:島村琢哉)のCDMO*1事業子会社であるAGC Biologics(本社:米国)が、タカラバイオ(タカラバイオ株式会社、本社:滋賀、社長:仲尾功一)から、新型コロナウィルス向けDNAワクチン中間体の製造を受託しましたのでお知らせします。本ワクチンは、2020年夏頃からの臨床試験開始を目指し開発されています。

DNAワクチンは、危険な病原体を一切使用せず、安全かつ短期間で製造できる特徴があります。対象とする病原体のたんぱく質をコードする環状DNA(プラスミドDNA)を接種することで、病原体タンパク質を体内で生産し、病原体に対する免疫を付与します。弱毒化ワクチンなどとは異なり、病原性を全く持たないため、安全であると言われています。

本ワクチンは大阪大学およびアンジェス株式会社が有するDNAプラスミド製品の開発実績をもとに開発され、タカラバイオがその製造を担うものです。

AGC Biologicsは、日本・米国・欧州に製造拠点を有し、プロセス開発、スケールアップ、治験段階から商用医薬品原薬の製造に至るまで、様々な高付加価値サービスを提供しています。今般同社の数十年にわたるCDMOの実績、およびグローバルで統一された高水準の品質・サービス力を評価され、新型コロナウィルス向けワクチンの製造パートナーとして選定されました。

AGCグループは、製薬会社の新型コロナウィルスワクチンや治療薬の製造を担い、新型コロナウィルスの感染拡大の抑止や流行の終息に貢献していきます。

*注釈
*1 CDMO: 製造受託に加え、製造方法の開発を受託・代行する会社 (Contract Development & Manufacturing Organization)

◎本件に関するお問い合わせ先:
AGC株式会社 広報・IR部長 玉城 和美
担当:北野
TEL: 03-3218-5603
E-mail: info-pr@agc.com