2020年07月28日経営リリース
Molecular Medicine S.p.A.の株式公開買付完了へ
-遺伝子・細胞治療CDMOに新規参入-
AGC(AGC株式会社、本社:東京、社長:島村琢哉)が、現地100%子会社であるAGC Biologics Italy S.p.A.を通じて実施していた、Molecular Medicine S.p.A.(以下MolMed社、本社:イタリア ミラノ市、ミラノ証券取引所上場)の株式公開買付期間が、7月24日(イタリア現地時間)をもって終了しました。
AGC Biologicsは、日本・米国・欧州の世界三極で、動物細胞と微生物を用いたCDMOサービスを提供しています。すでにハイデルベルグ工場(ドイツ)では、遺伝子・細胞治療薬の原料であるプラスミドの製造受託を事業化しており、MolMed社と大きなシナジーを発揮することが見込まれます。さらに、MolMed社の高品質な遺伝子・細胞治療薬CDMOサービスをAGC Biologicsのグローバルネットワークに組み入れることで、より大きな事業成長を見込みます。

*注釈
1)公開買付書面に記載された取得比率・外資企業買収審査に係る条件は満たされ、甚大な事情変更による買取中止条項の適用もないと判断したため、7月31日に支払いを実施し、本件公開買付を完了します。その後、イタリアの法制上、残存する6.77%の株主からの買取期間を設け、上場を廃止することになります。買取期間については、イタリア当局・関係者と協議中です。買取価格は本件公開買付と同じ、株式一株当たり0.518ユーロです。
2) CDMO: 製造受託に加え、製造方法の開発を受託・代行する会社 (Contract Development & Manufacturing Organization)
3)ベクター: 目的の治療用遺伝子を細胞内に運ぶ役割をするもの(vector)
4) GMP: 医薬品及び医薬部外品の製造管理及び品質管理の基準 (Good Manufacturing Practice)
ご参考
設立年 | 1996年 |
所在地 | イタリア ミラノ |
従業員数 | 約220名 |
売上高 | 36.3百万ユーロ (2019年) |
事業内容 | 遺伝子/細胞治療 創薬・CDMO |
発行済株式総数 | 463,450,672株 |
ホームページ | https://www.molmed.com/en/node/1 |
■AGCグループCDMO事業拠点

■ライフサイエンス事業における本件の位置付け

- ◎本件に関するお問い合わせ先:
- AGC株式会社 広報・IR部長 玉城 和美
- 担当:北野
- TEL: 03-3218-5603
- E-mail: info-pr@agc.com