2020年10月28日経営リリース

AGC Biologics社の遺伝子・細胞治療CDMOのサービス拡大を本格化

Molecular Medicine S.p.A.の社名をAGC Biologics S.p.A.に変更

AGC(AGC株式会社、本社:東京、社長:島村琢哉)は、株式公開買付を経て9月30日に100%子会社化したMolecular Medicine S.p.A.(本社:イタリア ミラノ市)の社名を10月7日よりAGC Biologics S.p.A.に変更し、AGC Biologics社のグローバルネットワークに遺伝子・細胞治療CDMOを組み入れ、本格的にサービスを拡大します。

遺伝子・細胞治療は、遺伝子または遺伝子を導入したヒト細胞等を人体に投与する治療法で、現在注目されている最先端医療のひとつです。この分野の発展はめざましく、現在世界中で進行中の治験数は既に約1000件を超え、CDMO*1市場も高い成長が見込まれています。AGC Biologics S.p.A.は、遺伝子・細胞治療の開発・製造を行うバイオ医薬品分野の企業で、細胞加工・ベクター*2製造等のプラットフォーム技術を有し、バイオベンチャーから大手バイオ医薬品製薬会社に至るまで様々なお客様にGMP*3対応の遺伝子・細胞治療CDMOサービスを提供しています。

当社は既にミラノ拠点を起点に、欧州だけでなく、日米においても同社の遺伝子・細胞治療CDMOサービスをグローバルに提供可能な体制を整えており、今後の日米拠点における製造拠点の設置も視野に、遺伝子・細胞治療CDMOサービス分野におけるグローバル一体運営を推し進めてまいります。

AGCグループは AGC plus のもと、バイオ医薬品CDMO事業を含むライフサイエンス事業を戦略事業のひとつと位置付け、合成医農薬CDMO、動物細胞と微生物を用いたバイオ医薬品CDMOで積極的な買収・設備投資を行い、その事業を拡大させてきました。この結果、2025年の目標として掲げている売上高1,000億円以上を2-3年前倒しで達成する見込みです。成長著しい遺伝子・細胞治療領域にまでCDMO事業の幅を広げグローバルに展開することで、製薬会社、患者様、そして社会に貢献していきます。

<注釈>
*1CDMO: 製造受託に加え、製造方法の開発を受託・代行する会社 (Contract Development & Manufacturing Organization)
*2  ベクター: 目的の治療用遺伝子を細胞内に運ぶ役割をするもの(vector)
*3  GMP: 医薬品及び医薬部外品の製造管理及び品質管理の基準 (Good Manufacturing Practice)

■AGCグループCDMO事業拠点

■ライフサイエンス事業における本件の位置付け

◎本件に関するお問い合わせ先:
AGC株式会社 広報・IR部長 玉城 和美
担当:中尾
TEL: 03-3218-5603
E-mail: info-pr@agc.com