2020年11月17日経営リリース

AGC Biologics社のバイオ医薬品CDMOの培養能力を増強

-デンマーク拠点の培養槽を倍増し、旺盛な需要に対応-

AGC(AGC株式会社、本社:東京、社長:島村琢哉)は、当社CDMO*1事業子会社であるAGC Biologics社(本社:米国)のバイオ医薬品CDMOの培養能力を増強することを決定しました。同社デンマーク拠点の現施設の隣接地を購入し、工場棟とオフィス棟から成る新社屋を建設するとともに、シングルユース仕様*2の2,000リットル動物細胞培養槽を増設します。なお、本増強の総投資額は約200億円を見込んでおり、稼働開始は2023年を予定しています。

バイオ医薬品CDMO市場は年間約10%以上の成長を続けており、当社の受託件数はそれを上回る勢いで増加しています。これらの旺盛な需要に対応するため、動物細胞を用いたバイオ医薬品CDMOの培養能力を増強します。今回の増強により、デンマーク拠点のシングルユース仕様の培養能力は従来の倍以上に拡大します。また、本能力増強に合わせた分析・開発設備や人員増にも対応するため、延床面積約19,000㎡の新社屋を建設します。

AGCグループは AGC plus のもと、バイオ医薬品CDMO事業を含むライフサイエンス事業を戦略事業のひとつと位置付け、合成医農薬CDMO、動物細胞と微生物を用いたバイオ医薬品CDMOで積極的な買収・設備投資を行い、その事業を拡大させてきました。さらに、2020年7月には成長著しい遺伝子・細胞治療領域までCDMO事業の幅を広げ、2025年の目標として掲げている売上高1,000億円以上を2-3年前倒しで達成する見込みです。
今後も各地域のお客様にグローバルで統一された高水準の品質・サービスを提供できるよう、各拠点のシナジーを最大限発揮させ、製薬会社、患者様、そして社会に貢献していきます。

<注釈>
*1 CDMO:製造受託に加え、製造方法の開発を受託する会社 (Contract Development & Manufacturing Organization)
*2 シングルユース仕様:使い捨ての培養容器を使用する培養槽の仕様

■AGCグループCDMO事業拠点

◎本件に関するお問い合わせ先:
AGC株式会社 広報・IR部長 玉城 和美
担当:中尾
TEL: 03-3218-5603
E-mail: info-pr@agc.com