2020年11月30日製品リリース

AGCのアフレックス®、 SoFiスタジアムに採用

青空が見える快適な会場を実現

AGC(AGC株式会社、本社:東京、社長:島村琢哉)のフッ素樹脂フィルム、アフレックス®が、米国のSoFiスタジアム(ソーファイ・スタジアム:ロサンゼルス郡 収容人数:70,240人)の屋根に採用されました。

SoFiスタジアムは、2020年9月にオープンし、NFLロサンゼルス・チャージャーズとロサンゼルス・ラムズの2チームの本拠地となっており、国際的大規模スポーツイベントの開催などが予定されています。同スタジアムは、オープンエア型で、3つの会場が1つの巨大な屋根でカバーされています。屋根面積は75,000㎡あり、単層フィルムをケーブル補強し屋根に用いたスタジアムとして世界最大級です。

このSoFiスタジアムの屋根に当社が開発、生産する光透過性のあるフィルム、アフレックス®が採用されました。当スタジアムの屋根は、アフレックス®の単層膜構造により、スタジアムの中からロサンゼルスの澄み渡る青空を楽しむことができます。また当社独自技術により開発した長期耐候性を有する高反射インキ印刷加工*1を施すことにより、遮熱効果も期待でき、会場の観客へ快適な環境の提供を可能としています。
今回採用されたアフレックス®は、1976年の発売以来、当社が原料から一貫生産しており、優れた耐熱性、耐候性、光透過性などの特徴を有し、エレクトロニクス、航空・宇宙、太陽電池など幅広い分野における高機能素材として使用されているほか、大規模なスポーツスタジアムやグリーンハウスなどの膜構造建築分野にも使用されています。日本においても2017年の666号告示改正*2により、建築主事の許可を得ることでETFEフィルム(膜構造用フィルム)を屋根材として使用することが可能となり、需要増加が期待されています。
AGCグループは、経営方針 AGC plus の下、世の中に「安心・安全・快適」を、お客様に「新たな価値・機能」をプラスする製品づくりに取り組んでいます。

<注釈>
*1  高反射インキ印刷;当印刷に用いた自社開発インキ技術は米国で特許を取得済
*2  666号告示改正 平成 14 年7月 23 日国土交通省告示第 666 号 「膜構造の建築物又は建築物の構造部分の構造方法に関する安全上必要な技術的基準を定める等の件」の一部改正 

ご参考

■SoFiスタジアムの概要
所在地:カリフォルニア州ロサンゼルス郡イングルウッド市(米国)
着工:2016年11月17日
竣工:2020年9月8日
設計:HKS, Inc.
構造設計:Walter P Moore Engineers and Consultants
プロジェクトマネージャ:Legends Global Planning
総合建設者:Turner/Huntによる JV
建設費:50-60億ドル(推定、開発費を含む)
収容人員:70,240人(大型イベント開催時には100,240人まで拡張可)
SoFiスタジアムのホームページ:https://www.sofistadium.com/
◎本件に関するお問い合わせ先:
AGC株式会社 広報・IR部長 玉城 和美
担当:中尾
TEL: 03-3218-5603
E-mail: info-pr@agc.com