2020年12月04日経営リリース

化学品プラント運転一括管理システムを開発

― プラント操業ノウハウのデジタル化を目指す ―

AGC(AGC株式会社、本社:東京、社長:島村琢哉)は、化学品プラントの運転管理、品質管理などを一括管理できる化学品プラント運転一括管理システム「CHOPIN(ショパン)」を開発しました。2021年より本格導入を開始、2023年までに千葉工場、鹿島工場の全ての化学品プラントに本システムを展開し、運転操業ノウハウの完全デジタル化を目指します。

CHOPIN使用時の様子 CHOPIN使用時の様子
化学品プラントは、プラントの制御システム、操業状況を記録管理するプラント情報管理システム、製品の品質を管理するシステムなど複数のシステムを組み合わせて運用しています。更にプラントのオペレーター同士は、手書きのノートを用いて情報共有や運転指示などの申し送りを行っており、それらに必要な情報の伝達に多大な時間と手間を要することなどが大きな課題となっていました。

「CHOPIN」は、これまで異なる複数のシステムで運用されていたプラント運転に関する全ての情報をはじめ、オペレーターの作業指示・作業ログや申送り情報もデジタル化し、統合管理できるシステムです。プラント運転に関わる全てのデータの一元管理を目的として、本システムを開発しました。2019年より千葉工場の高機能フッ素樹脂製造プラントで開始した試験運用では、一日当たり11時間以上の作業時間削減を実現しています。また本システム導入により同プラントの安定稼働を実現した結果、年間1億円以上のコスト改善効果を上げています。

今後は現場作業の点検データなどを運転管理システムへ逐次入力ができるよう、モバイル端末を用いたリアルタイムデータ活用を推進する予定です。
AGCグループは、経営方針 AGC plus のもと、デジタル技術を活用しビジネスプロセスの変革を行う”スマートAGC”を推進しています。製造・研究開発・営業等あらゆる業務のビッグデータを活用し、業務の更なる効率化やお客様への新たな付加価値の提供を目指していきます。

<ご参考>

■CHOPINについて
本システムの概要は以下の通りです。
・クラウドと工場内システムのハイブリッドにより、クラウドや公衆ネットワーク障害時にも継続運転可能
・申し送りダッシュボード:現場作業の進捗をリアルタイムで共有
・運転ダッシュボード:各プラントのKPIを一括管理
・イエローカード(運転ヒヤリ):操業時のヒヤリハットを共有し、技術・技能伝承に役立てる

申し送りダッシュボード 申し送りダッシュボード
◎本件に関するお問い合わせ先:
AGC株式会社 広報・IR部長 玉城 和美
担当:北野
TEL: 03-3218-5603
E-mail: info-pr@agc.com