2022年02月09日製品リリース

オミクロン株に対応した新型コロナワクチン候補の原料製造を受託

―ハイデルベルグ拠点よりプラスミドDNAを供給―

AGC(AGC株式会社、本社:東京、社長:平井良典)のバイオ医薬品CDMO*1事業子会社であるAGC Biologics(本社:米国)は、BioNTech社(本社:ドイツ、米Nasdaq上場)からPfizer-BioNTech COVID-19ワクチン*2の原料であるプラスミドDNA*3の製造を受託しました。本件は、AGC Biologics社のハイデルベルグ工場(ドイツ)での製造を予定しています。
Pfizer社(本社:米国)とBioNTech社は2022年1月に、新型コロナウイルスの変異株「オミクロン株」に対応したワクチンの治験を開始すること、および供給準備が本年3月末を目途に整う見込みであることを発表しており、今回の受託はこれに対応するものです。
AGC Biologicsは、日本・米国・欧州に製造拠点を有し、プロセス開発、スケールアップ、治験段階から商用医薬品原薬の製造に至るまで、様々な高付加価値サービスを提供しています。今般、同社の20年以上にわたるCDMOの実績およびグローバルで統一された高水準の品質・サービス力を評価され、2021年6月に発表した受託分に続き、新型コロナワクチン向けのプラスミドDNAの製造パートナーとして選定されました。

AGCグループは、製薬会社の新型コロナウイルス感染症向けのワクチンや治療薬の原薬・原料製造を担い、新型コロナウイルスの感染拡大の抑止や流行の終息に貢献していきます。

<注釈>
*1 CDMO (Contract Development & Manufacturing Organization): 製造受託に加え、製造方法の開発を受託・代行する  会社。

*2 BioNTech社が所有するmRNAワクチン技術に基づく本ワクチンは、BioNTech社とPfizer社により共同開発されました。BioNTech社は、EUにおける製造販売承認、ならびに米国(Pfizer社と共同)、英国、カナダ等の国において計画している製造販売承認申請に先立つ緊急使用許可または同等の許可等を有します。

*3 プラスミドDNA: 目的遺伝子を細胞内に運ぶために使用されるDNA。mRNA製造にも用いられる。

◎本件に関するお問い合わせ先:
AGC株式会社 広報・IR部長 小川 知香子
担当:中尾
TEL: 03-3218-5603
E-mail: info-pr@agc.com