2022年05月16日製品リリース

AGCの燃料電池用電解質ポリマー溶液「FORBLUETM iシリーズ」が一般社団法人燃料電池開発情報センターより産業貢献賞を受賞

AGC(AGC株式会社、本社:東京、社長:平井良典)の燃料電池用電解質ポリマー溶液「FORBLUETM iシリーズ」が、燃料電池の開発及び関連産業の振興に功績をあげたことが評価され、一般社団法人燃料電池開発情報センター*(通称:FCDIC、代表:太田 健一郎)より「2021年度FCDIC顕彰制度 産業貢献賞」を受賞しました
燃料電池用電解質ポリマー溶液「FORBLUE iシリーズ」 燃料電池用電解質ポリマー溶液「FORBLUETM iシリーズ」
「FORBLUETM iシリーズ」は、AGCグループが食塩電解事業で培ったイオン交換膜技術をもとに開発した、フッ素系電解質ポリマー溶液であり、自動車用燃料電池の電極や電解質膜に用いられています。当社の「FORBLUETM iシリーズ」は、従来のフッ素系ポリマーと比較し、耐久性やコスト低減効果が高く、既存ポリマーの性能改善を実現しました。

電極向け用途では、フッ素ポリマーの独自の設計技術により、電極で触媒として使われている白金の使用量を大幅に低減することを可能としました。これらが評価され、トヨタ自動車株式会社の燃料電池車、「第2世代MIRAI」の電極にも採用されています。また、電解質膜向け用途では、無加湿で120℃運転でも性能を発揮できるポリマーの開発に成功しています。

AGCグループは、中期経営方針 AGC plus-2023 における主要戦略の一つに「サステナビリティ経営の推進」を定め、素材イノベーションにより社会課題解決に貢献することを掲げています。今後、水素社会実現に向けた燃料電池車の本格的な普及にむけ、さらなる性能向上を目指し、製品開発を継続するとともに、事業活動を通じたGHG削減に取り組んでまいります。
<注釈>
* 一般社団法人 燃料電池開発情報センター(Fuel Cell Development Information Center)https://www.fcdic.com/
燃料電池の技術開発および燃料電池システムの導入・普及促進を目的とするサービス機関として、1986年7月に設立された学術団体。懸賞同センターの創立30 周年記念事業の一環として2016年に顕彰制度が制定された。

<ご参考>

◎本件に関するお問い合わせ先:
AGC株式会社 広報・IR部長 小川 知香子
担当:中尾
TEL: 03-3218-5603
E-mail: info-pr@agc.com
個人情報は当社プライバシーポリシーに従ってお取扱いをさせていただきます。