2023年07月31日CSRリリース
北海道大学とAGC、産業創出分野「AGCネイチャー・ポジティブ評価研究分野」を開設
北海道大学(国立大学法人北海道大学、北海道札幌市、総長:寳金清博)とAGC(AGC株式会社、本社:東京、社長:平井良典)は、8月1日に、企業活動が自然資本に与える影響の定量化手法開発を目的として、産業創出分野「AGCネイチャー・ポジティブ評価研究分野」を北海道大学大学院工学研究院内に開設します。北海道大学の学術的知見と、AGCがこれまで培ってきたガラスや化学品の幅広い知見を活用し、事業・製品と自然との関係を定量的に評価する方法の確立を目指します。
企業は生物、水、大気などの自然資本を持続可能な形で使うことが求められています。各企業は、自然資本に対して事業活動が与える負の影響を低減し、自社製品の普及などが与える正の影響を増大するネイチャー・ポジティブの活動を推進していますが、影響の定量的評価が課題となっています。
産業創出分野は、新産業の創出と事業化を目的として、北海道大学が企業等と共同研究を実施する制度です。今回設立する「AGCネイチャー・ポジティブ評価研究分野」では、AGCがこれまで蓄積してきた環境データを基に、これまで困難とされてきた企業活動・製品と自然とのかかわりの定量的評価を、TNFD* が提示する開示の枠組に沿って確立することを目的とします。また研究内容を積極的に公表することにより、透明性の高い評価手法を確立し、企業の情報開示を促すことで、ネイチャー・ポジティブの実現に貢献していきます。
【AGCネイチャー・ポジティブ評価研究分野の概要】
分野名 |
AGCネイチャー・ポジティブ評価研究分野 |
研究目的 |
企業が水、土地・土壌、鉱物、大気などの自然資本とどのように関わっているかを定量的に評価する方法の確立 |
研究実施場所 |
北海道大学大学院工学研究院 |
研究期間 |
2023年8月1日から2026年7月31日まで |
研究統括 |
石井 一英 教授(北海道大学大学院工学研究院) |
*TNFD: 自然関連財務情報開示タスクフォース。民間企業や金融機関が自然資本および生物多様性に関するリスクや機会を適切に評価・開示するための枠組みを構築する国際的イニシアティブ。2023年9月に正式版が発行される予定。
本件に関するお問い合わせ先:
国立大学法人北海道大学 大学院工学研究院 教授 石井 一英
TEL: 011-706-7284 E-mail: k-ishii@eng.hokudai.ac.jp
AGC株式会社 広報・IR部
TEL: 03-3218-5603 お問い合わせフォーム
【配信元】
国立大学法人北海道大学社会共創部広報課
TEL: 011-706-2610 FAX: 011-706-2092
E-mail: jp-press@general.hokudai.ac.jp
AGC株式会社 広報・IR部
TEL: 03-3218-5603 お問い合わせフォーム