2023年11月20日経営リリース
AGC若狭化学、福井県上中工場の大型製造ライン竣工式を実施
AGC(AGC株式会社、本社:東京、社長:平井良典)の合成医農薬CDMO*製造子会社であるAGC若狭化学株式会社(本社:福井県小浜市)は、2023年11月17日に上中工場(所在地:福井県三方上中郡)において大型製造ラインの竣工式を行いました。竣工式には、鷲頭美央福井県副知事をはじめとした関係者の方にご参列いただきました。なお、本件は2021年11月21日に発表した同社の製造能力を1.5倍に拡張する増設で、当初計画通り2024年第1四半期の稼働開始を予定しています。
竣工式の様子(中央左:鷲頭福井県副知事、中央:当社社長平井、中央右:渡辺若狭町町長)
医農薬需要は、人口の増加や生活水準の向上を背景に、堅調に拡大していくことが見込まれています。とりわけ、近年はより安全かつ環境負荷を低減した農薬や、技術の進化に伴い構造が複雑化した医農薬への需要が拡大しており、その開発・製造には高い技術力が必要となります。AGCグループは、化学品事業で培ったフッ素化合物合成など多様な化学合成技術を強みに、1985年に合成医農薬のCDMO事業を開始し、以来、高付加価値かつ高品質な製品の開発・製造を目指し、事業を拡大してきました。
この度の増設では、大型のマルチパーパス仕様の製造ラインを新設し、既存の中小型設備と合わせて様々な規模の幅広い化合物製造需要に対応できるようになります。また、同工場は2022年に開発と製造のシームレスな連携を高めることを目的に開発機能を強化しており、合成医農薬の製法開発からスケールアップまでより迅速に実現する体制を備えています。
AGCグループは、合成医農薬CDMOを含むライフサイエンス事業を中期経営計画 AGC plus-2023 における戦略事業のひとつと位置づけ、積極的な買収・設備投資を行い、事業拡大を目指しています。今後も医農薬市場の需要増に対応すべく本CDMO事業を拡充し、人々の健康な生活と持続的な食糧供給に貢献していきます。
<注釈>*Contract Development & Manufacturing Organization:医薬品等の製造受託に加え、製造方法の開発を受託・代行する会社
<ご参考>
1. AGC若狭化学の概要
社名・本社所在地 |
AGC若狭化学株式会社(本社:福井県小浜市飯盛24号26番地の1) |
工場 |
小浜工場(福井県小浜市)、上中工場(福井県三方上中郡) |
資本金 |
9,000万円 |
設立・出資比率 |
1998年・AGC株式会社(100%) |
従業員数 |
166人(2023年11月1日現在) |
事業内容 |
AGCの合成医農薬CDMO製造子会社。フッ素・ヨウ素を含むハロゲン化学、新規製法の開発力、廃棄物およびレアメタルのリサイクルによる資源の有効活用とそれらによるコスト低減技術等を強みとし、国内外の20社を超えるお客様へ、新規開発品を含めた原料から原体までのワンストップの受託製造を行っている。また、cGMP対応の医薬品製造ラインも持つ。 |
2. AGCグループCDMO事業
- ◎本件に関するお問い合わせ先:
- AGC株式会社 広報・IR部長 小川 知香子
- 担当:中尾
- TEL: 03-3218-5603