2024年10月21日CSRリリース
AGC Glass Europe社、太陽光発電パネルカバーガラスリサイクルのパイオニアであるROSI社とパートナーシップを締結
ーヨーロッパにおける太陽光発電パネルのガラス資源循環の促進へー
AGC(AGC株式会社、本社:東京、社長:平井良典)の100%子会社であるAGC Glass Europe社(本社:ベルギー)は、太陽光発電パネルのリサイクル技術を開発・保有するROSI社(本社:フランス、CEO:Yun Luo)と、太陽光発電パネルカバーガラス(以下、カバーガラス)の資源循環の促進に向けた戦略的パートナーシップを締結しました。
2024年9月13日サントノレ(フランス)にて両社のパートナーシップを締結
主に建築用板ガラスや自動車用ガラスを製造・販売するAGC Glass Europe社は、ガラス製造プロセスにおけるGHG排出削減に向けた様々な取り組みを行ってきました(2023年2月リリース)。
ヨーロッパでは2000年代に導入された固定価格買取制度(FIT)などの影響により太陽光発電パネルが広く普及しており、今後も拡大していくことが予想されています。その一方で太陽光発電パネルの耐用年数は20~30年とされ、ヨーロッパにおける太陽光パネルの廃棄量は大幅に増加することが推定されます。今回の提携では、太陽光パネルを高純度な各原材料にリサイクルするROSI社の技術でカバーガラス由来のガラス端材を精製し、AGC Glass Europe社がこれらを活用してガラス製造を行います。両社による太陽光発電パネルからリサイクルガラスへのバリューチェーン構築により、太陽光パネルの廃棄に伴う環境負荷低減につながるだけでなく、ガラス製造におけるバージン材料の使用量節減や、原燃材料使用量およびCO2排出量の削減につながります*。
AGCグループは、中期経営計画 AGC plus-2026 において、製品・技術で創出する「3つの社会的価値」を定めています。このうち”Blue planet”では、原料の調達からお客様の使用に至るまでの環境負荷の低減を目指し、持続可能な地球環境の実現に向けて取り組んでいます。これからも資源の有効利用を加速することで、社会に価値を提供していきます。
〈参考情報〉
・本件に関するAGC Glass Europe社のニュースリリースはこちらです。
AGC Glass Europe and photovoltaic recycling pioneer ROSI announce strategic partnership to advance circularity in the glass industry | AGC Glass Europe
・国内における太陽光発電パネルカバーガラスリサイクルにつきましても、各社様と協業し継続的な取り組みを行っています。
太陽光パネルカバーガラスのリサイクル実証試験に成功ーフロート板ガラス原料として国内初ー(2024年3月25日)
太陽光パネルカバーガラスのリサイクル実証試験に成功ー板ガラス原料向けとして国内初ー(2023年11月7日)
〈注釈〉
* バージン原料をガラス端材に代替することで、1トン当たりGHG排出量0.5~0.7トン(Scope1~3)の削減効果、バージン原料約1.2トンの節減効果があります。
- ◎本件に関するお問い合わせ先:
- AGC株式会社 広報・IR部長 小川 知香子
- 担当:有木
- TEL: 03-3218-5603