2024年11月12日製品リリース
業界最高峰の断熱性能を実現したリノベーション向け真空断熱ガラスの試験販売を開始
AGC(AGC株式会社、本社:東京、社長:平井良典)は、業界最高峰*1の断熱性能を実現した真空断熱ガラス「FINEO49」の試験販売を2024年12月より地域を限定し開始します*2。「FINEO」は、優れて(FINE)新しい(NEO)真空断熱ガラスとしてすでに欧州で販売されています。新製品の「FINEO49」は、従来型「FINEO」に対してより高い断熱性能(ガラス熱貫流率*3)0.49W/(㎡・K)を達成しています。本製品は、AGCとパナソニック株式会社によって共同開発され*4、当社製品として初めて国が定める「先進的窓リノベ2024事業*5」のガラス交換の性能要件(Aグレード)を上回りました*6。
新しい真空断熱ガラス「FINEO49」は、放射による熱移動を抑制する高性能Low-EガラスおよびLow-E膜と、熱伝導が小さい高断熱ピラーを組み合わせることで、高い断熱性能を実現しています。
本製品の販売開始の背景として、建築分野を含むカーボンニュートラル実現への世界的な意識の高まりがあります。日本においては、2050年に建物平均でZEHおよびZEB基準の水準での省エネ性能の確保が目標とされています*7。このうち既存住宅の窓ガラスでは、要件を満たす改修に対する補助金の交付などの行政支援の後押しもあり、高断熱化のニーズが高まっています。窓の断熱性能を高めることで熱損失を抑え、冷暖房コストを節減するとともに、CO2排出量削減にも寄与します。
「FINEO49」はこの他にも、主に冬季の外気による冷放射現象および結露をおさえる特性を備えており、より過ごしやすい室内環境に貢献します。「FINEO49」の本格販売は、2026年上期を予定しております。
AGCグループは、中期経営計画 AGC plus-2026 のもと、独自の素材・ソリューションの提供を通じて安心・安全で快適な暮らしを実現するとともに、社会課題の解決に貢献していきます。
〈注釈〉
*1 |
2024年11月当社調べ。 |
*2 |
中部・北陸地方。 |
*3 |
ガラス室内外の温度差が1℃の時、面積1㎡あたりに移動する熱量を表した数値です。Ug:W/(㎡・K)で表され、数値が小さいほど断熱性に優れています。 |
*4 |
パナソニックとの共同開発は、2018年より継続されています。AGCのLow-Eガラス技術およびガラスプロセス技術とパナソニックのプラズマディスプレイパネルの開発および製造技術を組み合わせることで、真空断熱ガラスを開発・販売しています。 |
*5 |
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*6 |
2024年11月当社調べ。詳細はこちらをご覧ください。先進的窓リノベ2024事業 - AGC Glass Plaza (asahiglassplaza.net) |
*7 |
〈製品について〉
|
FINEO49 |
(ご参考)FINEO |
断熱性能(ガラス熱貫流率) |
0.49W/(㎡・K) |
0.87W/(㎡・K) |
最大寸法 |
1900 x 850 mm |
2300 x 1300 mm |
最小寸法 |
200 x 500 mm |
200 x 300 mm |
鉛フリー |
対応 |
対応 |
真空排気ポート* |
有 |
無(透明タイプのみ) |
*Low-Eガラス3ミリ+真空層0.1ミリ+フロート板ガラス3ミリのガラス構成を前提としています
詳細はこちらをご覧ください:https://www.asahiglassplaza.net/products/fineo/
- ◎本件に関するお問い合わせ先:
- AGC株式会社 広報・IR部長 小川 知香子
- 担当:有木
- TEL: 03-3218-5603