2025年11月13日製品リリースCSRリリース展示会・イベント

AGCグループ、大エジプト博物館にガラス製品を提供

AGC(AGC株式会社、本社:東京、社長:平井良典)は、2025年11月1日にエジプト・ギザで正式開館した世界最大級の考古学博物館「大エジプト博物館」に対し、100%子会社であるAGC Glass Europe社(本社:ベルギー)が製造した各種ガラス製品を提供しました。これらの製品は、ツタンカーメン王のコレクションを収蔵する展示ケースおよび博物館の外壁に採用されており、建物の意匠性と機能性の向上に加え、貴重な文化財の保護にも貢献しています。

大エジプト博物館外観
大エジプト博物館外観

今回、AGCグループは、ツタンカーメン王コレクションの展示ケースに約2,500平方メートル、博物館外壁に約30,000平方メートルのガラス製品を供給し、同施設で使用されるガラスの主要部分を担いました。
展示ケースには高透過ガラスを採用しています。本製品は、通常のガラスと比べて優れた透明性を備えており、展示品を保護しながら、来館者が本来の色彩を鑑賞できる環境を提供します。
外壁には、遮熱・断熱性能に優れたLow-E複層ガラスが使用されています。屋外側に低放射膜をコーティングしたガラスを用い、屋内側のガラスとの間に中空層を設けた構造により、効率的な熱遮断が可能です。自然光を採り入れつつ、室内の温度上昇を抑え、快適な鑑賞空間の形成に寄与しています。
なお、本プロジェクトは、日本政府によるJICA円借款を通じた政府開発援助(ODA)事業の一環として実施されました。
AGCグループは、企業理念 “Look Beyond” のもと、幅広い素材・生産技術に基づく独自の素材・ソリューションの提供を通じて、安心・安全で持続可能な社会の実現に貢献していきます。


■ 大エジプト博物館に使用された当社グループ製品


 使用場所:ツタンカーメン王コレクション展示ケース
 使用製品名:[高透過ガラス]Clearvision
 使用量:約2,500 m²


 使用場所:博物館外壁
 使用製品名:[Low-E複層ガラス]Stopray Vision シリーズ/Energy N/Sunergy Clear/Planibel Clearlite
 使用量:約30,000 m²


■ 大エジプト博物館概要


 正式名称:Grand Egyptian Museum
 住所:El Remayah Sq., Cairo-Alex. Road, Pyramids, Giza, Egypt
 総敷地面積:約490,000 m²
 展示面積:約50,000 m²
 収蔵品数:ツタンカーメン王コレクション5,000点以上 他(2025年11月13日時点)
 公式サイト:Grand Egyptian Museum


◎本件に関するお問い合わせ先:
AGC株式会社 広報・IR部