2025年11月21日CSRリリース

全国初!横浜市とAGC、公共建築物の廃棄窓ガラスの水平リサイクル実証実験を開始

横浜市(市長:山中 竹春)とAGC株式会社(社長:平井 良典)は、市立二俣川小学校の旧校舎解体工事に伴い発生する廃棄窓ガラスを対象に、水平リサイクルの実証実験を共同で実施します。公共建築物の廃棄窓ガラスを水平リサイクルする取り組みは全国で初めて*1です。
これまで廃棄窓ガラスは埋め立て処分が主流でしたが、今回の実験では、廃棄された窓ガラスを新たな窓ガラス製品の原料として再利用することを目指します。実験では、再生利用可能な廃棄窓ガラスの数量や、解体現場での作業工数・時間・コストなどを調査・検証します。今後の地域における持続可能な窓ガラスの循環システムの構築に向けて、官民一体で取り組みます。

■ 実証実験概要
工事名称:二俣川小学校解体工事(1期)
場所:横浜市立二俣川小学校
実証実験開始(ガラス搬出)時期:2025年11月~2026年1月(予定)  

  横浜市立二俣川小学校


横浜市とAGCのガラスリサイクルイメージ図

■各社の役割
施工:小俣・岩野建設共同企業体 (代表者:株式会社 小俣組)
廃サッシ回収・分解:株式会社ワイジーオー(小俣組 協力会社)
ガラスカレット製造:有限会社飯室商店
ガラス納入先:AGC株式会社 AGC横浜テクニカルセンター(横浜市鶴見区)の板ガラス製造ラインの原料として再資源化

横浜市は、リサイクルや産業活性化等の各分野のサーキュラー施策を連動して推進することで、循環型都市への移行を目指しています。公共建築分野では、サーキュラー建築の実現のため、建物を長く使い続けることや、木材などのバイオ資材の活用、廃棄物の削減などに取り組みます。今回の廃棄窓ガラスの水平リサイクルに関する実証実験もその取り組みの一つです。

AGCグループは、製品・技術で創出する「3つの社会的価値」を定めています。このうち”Blue planet”では、原料調達からお客様の使用に至るまでの環境負荷の低減を目指し、持続可能な地球環境の実現を目指しています。今後も資源の有効利用を加速し、社会に価値を提供していきます。

【参考】
国内で年間50万トン以上の廃棄窓ガラスが発生しており、その多くが埋め立てや、元の製品よりも品質が低い用途として活用するカスケードリサイクルに回っています。窓ガラスの水平リサイクル*2を推進することで、産業廃棄物の削減のみならず、新規採掘された窓ガラス原料の使用量の節減に寄与します。また、カレット*3は新たに採取された原料と比較して低温で溶解できるため、製造工程における温室効果ガスの排出削減にも貢献します。

循環社会への貢献

自然共生社会への貢献

脱炭素社会への貢献

ガラス水平リサイクルのメリット

〈注釈〉

*1

横浜市、AGC調べ

*2

使用済み製品を原料として、再び同じ種類の製品を製造するリサイクル方法。これにより、資源の長期循環が可能となります。

*3

ガラスを細かく砕いたもの。

お問合せ先

 (AGC㈱との連携に関すること)
 横浜市建築局企画部企画課長  村上 まり子 Tel 045-671-3627
 (公共建築物のサーキュラーに関する取組について)
 横浜市建築局公共建築部営繕企画課長  飯村 智 Tel 045-671-2910
 (二俣川小学校解体工事の内容について)
 横浜市公共建築部学校整備課長  藤井 検昌 Tel 045-671-2912

 (ガラスの水平リサイクルについて)
 AGC株式会社 広報・IR部  報道関係者の皆さまからのお問い合わせ