2026年03月26日製品リリース
AGCの「5G対応透明ガラスアンテナ」が東海道新幹線N700Sの上級クラス座席専用Wi‑Fiサービスに採用
― 世界初、鉄道車両に5G対応透明ガラスアンテナを搭載 ―
AGC株式会社(代表取締役社長:平井 良典、以下「AGC」)が開発した「5G対応透明ガラスアンテナ(以下、5Gガラスアンテナ)」は、東海旅客鉄道株式会社(代表取締役社長:丹羽 俊介、以下「JR東海」)により、東海道新幹線N700Sの一部車両に導入する上級クラス座席向けに採用されました。本製品は車両窓そのものにアンテナ機能を一体化することで、高速走行時でも電波の送受信を安定化し、上級クラス座席のWi‑Fi品質を向上させます。アンテナは微細なメッシュ構造のため目立たず、車窓の眺望を損ないません。この上級クラス座席のサービスは、2026年10月から開始予定です。5Gガラスアンテナの鉄道車両への搭載は世界初*となります。
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東海道新幹線N700S上級クラス座席(個室タイプ)イメージ |
5Gガラスアンテナ |
近年、移動中のオンライン会議をはじめとする多様な利用シーンの広がりを背景に、車内Wi‑Fi環境のさらなる快適性向上が求められています。従来の車内Wi‑Fiサービスでは、沿線の基地局と車内の4G通信アンテナの間で、窓などの車体開口部を通じて通信が行われています。そのため、電波が窓や車内を通過する際に減衰しやすく、場所や状況によっては通信品質が安定しない場合があります。
今回、上級クラス座席向けに採用される5Gガラスアンテナは、通信品質の改善を目的にAGCが新幹線窓向けに専用設計した製品です。窓そのものに5G通信用のアンテナ機能を持たせることで、電波が車内を伝搬する際の損失を抑え、沿線に設置された基地局と新幹線車内のWi‑Fiルーター間でより安定した通信を実現します。また、新幹線用窓ガラスに求められる安全性・耐久性を満たしつつ、アンテナ素子に微細なメッシュ状導体を用いることで、視認性を極力抑え、車窓からの眺望を損なわないデザインとしています。
AGCグループは、5Gガラスアンテナをはじめとする独自の素材・ソリューションの提供を通じて新たな価値を創出し、安全で快適なモビリティ社会の実現に貢献します。
<5Gガラスアンテナのメリット>
沿線基地局との通信状況

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汎用アンテナの場合 ■沿線基地局からの電波が窓を通して金属製の 車体内に入射し、室内で反射・回折を繰り返した後Wi-Fiルーターに届くため、その過程で電波が減衰する(このような通信状況を非見通し通信(NLOS:Non-Line-of-Sight)と呼ぶ) ■汎用アンテナは簡便で使いやすいが、車両取り付け時のアンテナ性能の最適化は行われていない |
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5Gガラスアンテナの場合 ■窓上にアンテナがあることで、室内での反射・回析を経ず、沿線基地局からの電波がWi-Fiルーターに届く(このような通信状況を見通し通信(LOS:Line-of-Sight)と呼ぶ) ■一般的にLOSはNLOSに比べ、高い平均通信速度が得られる ■5Gガラスアンテナは、新幹線の窓に搭載することを前提に専用設計され、汎用品に比べアンテナ性能を確保しやすい |
- 〈報道関係者からの問い合わせ先〉
- AGC株式会社 広報・IR部




