1998年04月22日経営リリース
岩城硝子(株)と東芝硝子(株)の合併に合意
岩城硝子(本社:千葉県船橋市、社長:齋藤信夫、東証2部上場)並びにその親会社旭硝子(本社:東京、社長:瀬谷博道)と、東芝硝子(本社:静岡県榛原郡吉田町、社長:諏訪芳朗、非上場)並びにその親会社東芝(本社:神奈川県川崎市、社長:西室泰三)とは、本日、岩城硝子と東芝硝子とが平成11年1月1日を目途に対等の精神で合併することに関し基本合意に達しました。また同時に、旭硝子が営んでいる蛍光管用硝子事業につきましても、合併後の新会社へ事業移管することに合意しました。
- 合併の趣旨
- 合併内容
- 合併日程
- 合併方式
- 合併比率
- 合併後の予定
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(1)商 号 旭テクノグラス株式会社(Asahi Techno Glass Corporation) (2)本店所在地 千葉県船橋市行田一丁目50番1号(現岩城硝子本社所在地) (3)代 表 者 代表取締役社長 齋藤 信夫(現岩城硝子代表取締役社長) 代表取締役副社長 諏訪 芳朗(現東芝硝子代表取締役社長) (4)資 本 金 7,233百万円 (5)決 算 期 12月 (6)出資比率 合併直後の新会社の出資構成は次の通りです。 株主 持株数(千株) 出資比率(%) 旭硝子 32,687 54.2 東 芝 8,624 14.3 その他 19,011 31.5 合 計 60,322 100.0 (7)合併後の業績見通し (単独) 平成14年12月期 売上高 425億円 経常利益 20億円
(連結) 平成14年12月期 売上高 500億円 経常利益 27億円
- 合併委員会の設置
岩城硝子は、明治16年に創業し、昭和27年から旭硝子系列となっている特殊ガラスメーカーです。自動車用のヘッドランプレンズなどの照明用や工業用、理化医療用、食器用のガラス製品、組織培養用プラスチック製品、バイオ関連試薬類などの製造、仕入、販売を手掛けています。
一方、東芝硝子は、昭和53年に東芝化成工業と昭和硝子工業が、東芝の硝子事業部の資産と東芝電気硝子の営業権を譲り受けて合併設立した特殊ガラスメーカーで、照明用ガラス、自動車用ヘッドランプレンズや光学・電子用ガラスなどの製造販売を事業としています。
今般、岩城硝子、東芝硝子、旭硝子及び東芝の4社は、現在の厳しい事業環境の下で岩城硝子及び東芝硝子の両社が生き残り、将来さらに拡大・発展するためには、補完関係にありシナジー効果を最大限に発揮し得る両社が合併し、事業移管を含めた形での再編を図り、合併後の新会社に対する両親会社の支援が不可欠と判断し合意に至ったものです。
4社は、合併の趣旨を達成するためには、最効率投資を行なって、開発、マーケティング力の強化により新会社の事業競争力を向上させることにあると認識し、次の項目の実現を図ります。
(1)蛍光灯用管硝子事業
旭硝子京浜工場における管硝子事業及び東芝硝子姫路工場における同事業を、各々東芝硝子静岡工場に移管の上集約し、旭硝子の管硝子事業を停止します。なお、東芝硝子姫路工場は、加工・物流拠点として活用します。 |
(2)自動車照明事業
岩城硝子と東芝硝子間で重複している自動車照明事業については、新会社において効率的な生産体制を構築するために、既存工場の設備等の移転・廃止に合わせて製造拠点の見直しを行います。 |
(3) 光学薄膜事業
岩城硝子の子会社である日本真空光学(株)と東芝硝子静岡工場間で最適生産分業を行います。 |
(4) 現存事業
上記以外の岩城硝子及び東芝硝子の営んでいます事業は、そのままの形で新会社に引き継ぎます。 |
(5) 新規事業
将来需要が見込まれる電子・光学情報機器関連分野等、現在進行中の将来の飛躍を見据えた新規事業開発も、新会社に引き継ぎます。 |
(1)合併覚書調印 | 平成10年4月22日 |
(2)合併契約書締結 | 平成10年7月末日を目途とする。 |
(3)合併契約書承認臨時株主総会 | 平成10年10月開催予定 |
(4)合併期日 | 平成11年1月1日の予定 |
両社を合併し、岩城硝子を存続会社とします。
岩城硝子は、合併に際し額面で(1株の額面金額50円)9,062,400株を発行し、東芝硝子の株式(1株の額面金額50円)1株につき岩城硝子の額面普通株式0.48株の割合を以って交付することを目途とします。 なお、当該割合は、別途実施する正式な詳細調査の結果を踏まえ、協議の上確定されます。 |
合併に関する細目は、岩城硝子・東芝硝子各同数の委員から成る合併委員会を設置し、合議決定します。
以 上
≪ご参考≫
岩 城 硝 子 の 概 要
1.概 要
(1)資本金 | 67億8千万円 | |||||||||||||||||||||||||
(2)最近の業績 (百万円) |
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(3)従業員 | 男 503名、 女 66名、 合計 569名 (平成9年末) | |||||||||||||||||||||||||
(4)事業所 | ・本社工場〔千葉県船橋市〕 ・東京営業部、大阪支店、名古屋支店、九州支店、札幌営業所 |
2.事 業 内 容
部 門 | 主 要 製 品 | 売上構成 |
照明用製品部門 | 自動車用前照灯ガラス、一般照明用ガラス | 20.6% |
工業用製品部門 | フリット、電子レンジ用トレイ、石油ストーブ用ホヤ、各種ガラスプラント類、ガラスライニングパイプ、その他各種工業用ガラス | 23.5% |
理化医療用製品及びバイオ関連製品部門 | 理化医療用ガラス製品、組織培養用プラスチック製品、組織培養用関連試薬、バイオ関連機器、クリニカルテスト用製品 | 34.9% |
ガラス食器製品及び家庭用品部門 | 耐熱ガラス食器、超耐熱ガラス食器、強化・耐熱ガラス食器、その他家庭用品 | 21.0% |
3.株 主
・旭硝子(株) | 63.8% |
・岩城硝子取引先持株会 | 3.4% |
・コーニング・インターナショナル・コーポレーション | 3.0% |
4.主要関係会社
(1) 国 内
(株)岩城ハウスウエア、日本真空光学(株)
(2) 海 外
クラウン・サイエンティフィックPTY.LTD.(豪州)、ファーマ・グラスPTY.LTD.(豪州)、クラウン・サイエンティフィックLimited(ニュージーランド)、P.T.イワキガラス・ インドネシア(インドネシア)、イワキガラス(Malaysia)SDN.BHD.(マレーシア)、タイ・イワキガラスCo.,Ltd.(タイ)
1.概 要
(1)資本金 | 1,600百万円 |
(2)最近の業績 | (平成9年3月期) 売 上 高 18,020百万円 |
経常利益 ▲305百万円 | |
(3)従業員 | 男 704名、 女 95名、 合計 799名 (平成9年末) |
(4)事業所 | ・本社事業所(第1・第2工場)〔静岡県吉田町〕管球製品、 光学・電子部品用製品、測定器類 ・新潟工場〔新潟市〕自動車前照灯用ガラス、家電用ガラス ・姫路工場〔姫路市(東芝姫路工場内)〕管球製品 ・東京事務所、大阪営業所、福岡営業所 |
2.事 業 内 容
部 門 | 主 要 製 品 | 売上構成 |
管 球 製 品 | 照明用ガラスバルブ・チューブ、カラーブラウン管用ネックチューブ、電子管用ガラスバルブ・チューブ | 45.7% |
成 形 製 品 | 自動車前照灯用ガラス、電子レンジ用ガラストレイ、ミキサー用ガラスボトル、耐熱ガラス食器、積算電力計用カバーガラス、ガラス成形用金型、ドライホーニング装置、水準器 | 31.6% |
光学・電子部品用製品 | ハロゲン電球用ガラスミラー、HID用ガラスミラー、CCD用ガラス、真空蒸着製品、光学・特殊ガラスビーズ、反射シート、バリウムフェライト磁性粉 | 15.2% |
測 定 器 類 | ガラス体温計、電子体温計、蛍光ガラス線量計、ガラス測定機器 | 5.9% |
製 造 設 備 類 | ガラス製造設備、体温計製造設備 | 1.6% |
3.株 主
・(株)東 芝 | 95.2% |
・武田薬品工業(株) | 3.2% |
・東芝保険サービス(株) | 1.5% |
4.主要関係会社
(1) 国 内
日本無線硝子(株)、(株)セルシャス、硝子リビングサービス(株)、新潟リビングサービス(株)
(2) 海 外
韓国特殊ガラス(株)(韓国)、華芝玻璃股分有限公司(台湾)、タイ東芝蛍光灯(タイ)、 シナール・バル・グラシンド(インドネシア)