旭硝子(株)（本社：東京、社長：石津進也）は、フッ素樹脂事業に関しＩＣＩ社（本社：英国ロンドン、社長：Ｃ．ミラー＝スミス）と折半出資で共同運営してきた合弁会社「旭アイシーアイフロロポリマーズ(株)」（ＡＩＦ社）の株式の内、ＩＣＩ社の保有する株式（全株式の５０％）をすべて買収することにつき、昨年１１月２４日に発表しましたが、本日買収を完了し、ＡＩＦ社は旭硝子の１００％子会社となりました。同時に、本日付けでＡＩＦ社の社名を「旭硝子フロロポリマーズ株式会社」に変更しました。
なお、買収金額は非公表としています。

　当社は１９８１年、ＩＣＩ社との間でＰＴＦＥ（四フッ化エチレン）樹脂事業に関し、ＡＩＦ社を設立しました。ＰＴＦＥ樹脂はその優れた耐薬品性・耐熱性などによりフッ素樹脂の中でも最も広範に使用されている樹脂であり、シート、チューブ、テープ等に加工され、半導体製造関連・自動車部品を始めさまざまな産業分野から家電・厨房用品まで幅広く使用されます。

　当社は、フッ素化学事業拡大施策の一環として、ＩＣＩ社保有のＡＩＦ社全株式を買収すべくＩＣＩ社と交渉してきましたが、当社の意向とＩＣＩ社の事業再編方針が一致し、本件買収が実現したものです。今後、当社はＰＴＦＥ樹脂事業をフッ素樹脂事業の中核とし、独自に積極的な事業展開を図って行きます。

　また、旭硝子フロロポリマーズ社の代表取締役社長には、本日付けで武居克幸に代わり上村正氣（前ＡＩＦ社千葉工場長）が就任しています。

以上

《ご参考》
《旭硝子フロロポリマーズ株式会社の概要》