旭硝子(株)（本社：東京、社長：石津進也）は、三菱電機(株)（本社：東京、社長：谷口一郎）と合弁で設立し、当社が１５％出資している「(株)アドバンスト・ディスプレイ」(略称：ＡＤＩ社)の全持株を９月３０日をもって、三菱電機(株)に譲渡することを決定しました。

　当社は、１９９１年に三菱電機(株)と共同でＡＤＩ社をＴＦＴ方式液晶表示パネルの開発会社として設立し、１９９４年の事業会社移行を経て、現在まで経営の一端を担ってきました。しかし、昨年より当社は「シュリンク・トゥ・グロー (Shrink to Grow)」の経営方針のもと、事業の選択と集中を図ることにより体質の強化と事業構造の改革を実現するための施策を行って来ており、基本である素材事業に経営資源を重点的に投入することにしています。また、ＡＤＩ社における当社の出資比率は１５％と小さく、これまでも実質的な経営は三菱電機(株)に委ねて来ました。今般、これらの理由によりＡＤＩ社について三菱電機(株)に当社全持分を譲渡することにしたものです。

　今後、当社はコア事業である液晶ディスプレイ（ＬＣＤ）用ガラス基板事業において一層競争力ある体制を構築するために注力する一方、ＴＮ、ＳＴＮ方式中小型ＬＣＤ用途の液晶デバイス事業で世界トップクラスにある「オプトレックス(株)」の合弁事業を三菱電機(株)と継続・拡大して行きます。また、ＡＤＩ社に対しては、当社は今後ともガラス基板、カラーフィルター等の素材供給を行ない、サプライヤーの立場からサポートして行きます。

＜ご　参　考＞

１．(株)アドバンスト・ディスプレイの概要

２．オプトレックス(株)の概要