2001年07月09日研究開発リリースその他リリース
中央研究所に研究開発新棟を建設
旭硝子(株)(本社:東京、社長:石津進也)は、中央研究所(所在地:横浜市神奈川区羽沢町)内に、2002年10月完成を目標に、クリーンルーム、磁気シールドルームを備えた研究開発新棟を建設します。
当社は、 「ガラス・化学の技術をベースとした素材ソリューションの提供」という企業方針のもと、本年4月に公表しました中期経営計画に基づき、事業構造の革新と新事業の創出を目指すため、「ニューガラス」、「ニューフッ素」、「ニューコーティング」をコア技術として、情報通信、情報通信機器、ディスプレイ、エネルギー・環境分野をターゲットに研究開発を推進しています。
中でも、特に光通信、半導体プロセス、光メディア、電池等の先端成長分野は、「客先」に対し開発段階から従来以上にクリーンで高品質なサンプルの提供が求められ、現状のインフラでは対応が難しくなってきています。一方で上述の先端分野における開発のために100名の研究員を増員する計画であり、そのための居室・実験設備が必要となります。
このため、総投資額約17億円で、今般中央研究所内に新棟を建設することにしたものです。
新棟の概要は以下の通りです。
1.基本仕様 24m(幅)× 48m(長)× 20m(高)
地上4階 地下1階、延床面積:約6000m2
・地下 磁気シールドルーム、ユーティリティ
・1階 クラス100クリーンルーム 700m2
・2階 クラス1000クリーンルーム 700m2
・3階 クラス10000クリーンルーム 700m2
・4階 通常実験室(クリーンルームへの改造可能)
2.特徴
(1)クラス100クリーンルームの設置(将来クラス10に対応可能)
(2)ナノスケール構造解析装置(元素分析装置付属透過型電子顕微鏡)の設置
浮遊磁場および振動を制御した磁気シールドルームを設置
3.着工 2001年11月
新棟では、半導体部材・デバイス、半導体精密研磨技術、光部材・デバイス、ディスプレイ部材・デバイス、精密コーティング、微細加工技術、ファイバー加工技術、超高感度分析・超微細構造解析の研究開発を進めます。
以上
<ご参考>
クリーンルーム クラス100:
クリーンルームのクリーン度を表す米国航空宇宙局規格。
クラス100は、室内中の浮遊物質を、1立方フィート当たり0.5ミクロンの以上の浮遊物質の数を100個以下(1L当たり3.5個以下)に保った部屋を意味する。
- 本件お問合わせ先
- 旭硝子(株)広報室長 井本 健一
- TEL: 03-3218-5243