2002年02月05日経営リリース

ガラスフリット・ペーストの営業統合を決定

 旭硝子(株)(本社:東京、社長:石津進也)と同社関係会社である旭テクノグラス(株)(本社:千葉県船橋市、社長:勝又雅之)は、従来それぞれ独立していたガラスフリット・ペースト事業の効率的な運営を目的とし、2002年4月1日を以って両社の営業窓口を旭硝子(株)に統合することを決定しました。

 両社のガラスフリット・ペースト事業は、ガラスを原料とする粉末・ペースト・成型体を中心に展開しており、自動車メーカーを始め、PDP用などのディスプレイ分野、電子・通信分野を主な出荷先としています。近年は無鉛化等の環境対策を始めとして、多様化する市場に合わせた商品開発力が求められています。特に、急成長しているPDP用途や電子・通信用途では、商品開発、量産展開などのスピードが要求されており、より効率的な開発・製造・販売体制の構築が急務となっています。
 このような状況から、市場のニーズに応えることのできる事業体制の確立を目的とし、両社の持つ事業アセットを統合することとしました。

 今回の統合により

  • 両社の製造拠点(旭硝子社:旭硝子郡山電材(株)、旭テクノグラス社:中山工場(千葉県)・静岡工場・イワキガラスマレーシア)の効率的な運用
  • 両社の持つガラス組成のデータベースの利用
  • 今後成長が期待されるPDP用の試作・量産設備の戦略的な運営・投資
  • 自動車用ガラスやディスプレイ用ガラスなど多事業にわたる旭硝子グループ営業力の活用

が可能となり、品質・コスト面での競合他社との差別化を実現したいと考えています。

 ガラスフリット・ペーストの市場は、今後もPDP用を中心として拡大成長傾向にあると見ており、2003年度には400億円に達すると予測しています。両社が長年培った組成開発技術を中心にエレクトロニクス分野で養われたクリーン化技術等を十分に活かし、今後とも事業の拡大を図り、2003年度には100億円の売上を目指します。

以  上

◎本件に関するお問合せ先
旭硝子(株)広報室
担当:小田
TEL: 03-3218-5408
E-mail: info-pr@om.agc.co.jp