2002年02月25日製品リリース

遮熱・断熱・高耐候中空ポリカーボネートシート「ツインカーボ ソーラーコントロール」を発売

 旭硝子(株)(本社:東京、社長:石津進也)は、このたび、夏涼しく冬暖かい省エネ機能をもった開口素材、遮熱・断熱・高耐候中空ポリカーボネートシート(商品名:「ツインカーボ ソーラーコントロール」)の販売を開始します。

 当社では、強靭なポリカーボネートシートを特殊な技術で一体成形した中空構造の透明シートである「ツインカーボ」を販売しています。「ツインカーボ ソーラーコントロール」はこの姉妹品にあたり、「ツインカーボ」に特殊コーティングを施すことにより、太陽光線の熱線を遮断しつつ、可視光線は効果的に取り入れるという、一般的に両立が難しい表裏の特性を同時にもたせた商品です。従来品と同様、紫外線による黄変・品質劣化を防ぐ高耐候コーティングを施しているため、屋外での使用も可能です。

 「ツインカーボ ソーラーコントロール」を開口部に使用すると、冬場は中空構造による断熱性で暖かく、夏場は特殊コーティングにより明るさを維持しつつ熱線を遮断するため涼しくなります。その結果、内側の空間は快適な温度条件を保ち、省エネ効果が期待できます。

 また、「ツインカーボ」は、近年パーテーションや照明カバー等、内装素材としても広く使用されており、そのユニークな美しい外観によりグッドデザイン賞を受賞しています。「ツインカーボ ソーラーコントロール」は、従来品の「ツインカーボ」の印象的なストライプ柄に、程よく視界をコントロールする和紙調の風合いが加わりました。この新しい意匠性を活かし、内装素材としても新たな可能性が期待されます。

 中空構造のポリカーボネートシートは、近年注目を集めているものの、日本においてはまだ一般的ではありませんが、欧州等では耐衝撃性(=安全)、断熱性(=省エネ)、軽量性(=ローコスト)等の、時代にあった優れた特性が評価され、主に建材用途として大変人気のある商品です。
 当社では、今後共、この優れた特長をもつ商品の新しいニーズを積極的に取り込み、品揃えを広げると同時に、切断・配送等の各種サービスの向上に努め、「ツインカーボ」を日本の中空構造ポリカーボネートシートのトップブランドとして、新しい市場の創造に注力していく所存です。  

以   上

<ご参考>

  1. 製品仕様
    厚  み  10ミリ
    重  量  1.7kg/m2 
    最大寸法  1200ミリ×4000ミリ
    *1枚から任意の寸法に切断して、販売します。
      
  2. 設計価格  11,820円/m2 
    *ユーザーサイズにカットした場合のカット代込みの価格です。
      
  3. 性能値
  4. 項目 単位
    熱貫流率 * W/(m2・K) 3.0
    全光線透過率=LT 58
    日射透過率=ST 49
    音響透過率 dB 19
    ソーラーファクター値 ** LT/ST 1.2

    * 複層ガラスの3ミリ厚のガラス2枚を空気層12ミリで合わせたタイプとほぼ同等の性能
    ** ソーラーファクター値が大きいほど、熱エネルギーの取り込みが少く、効率的に光を多く取り込むことができます。ガラスはこの値が1に近く、光と同時に 熱エネルギーも取り込むことを示します。
    また、ポリカーボネートシートのカラー品は、全光線透過率(LT値)が小さい為、熱エネルギーと同時に光もさえぎってしまいます。

    旭硝子のポリカーボネートシートのホームページ
    https://www.agc.com/products/electoric/polycarbonate/

◎本件に関するお問合せ先
旭硝子(株) 広報室
担当:桜井
TEL: 03-3218-5243
E-mail: info-pr@om.agc.co.jp