旭硝子（株）（本社：東京　社長：石津進也）は、今般当社及び当社グループ会社で共有することを目的としたグループビジョン"Look Beyond"を策定しました。

　当社では、昨年4月に発表した中期経営計画「StoG2003」に基づき、各種施策を実行しています。しかし当社をとりまく環境は、中期経営計画策定時に比べ著しく変化しており、また今後も変化していくと予想される中で、お客様・お取引先・株主の皆様・社会・従業員などのステークホルダーに対して、長期的視点に立った当社グループの明確な将来像（ビジョン）を示すことが急務となっています。

これを踏まえ、カンパニー制の導入に伴い本年４月１日よりグローバル・ベースでのグループ一体運営を開始するのを機に、今般ＡＧＣグループビジョン"Look Beyond"を採択、宣言することとしたものです。

　"Look Beyond"には、グループのスローガンとして、「将来を見据え」「自らの領域を超えた視点を持ち」「現状に満足せず飽くなき革新を追求する」などの意味が込められています。"Look Beyond"は以下の内容で構成されています；

1. 私たちの使命("Our Mission"）
   「私たちＡＧＣグループは、先を見据え、よりブライトな世界を創ります」
   ＡＧＣグループが世の中に対して提供する価値に焦点を当て、グループの存在意義を再確認したものです。
2. 私たちの価値観　("Our Shared Values")
   「私たちの使命」の実現に際し、ＡＧＣグループの全員が共有し、最も重視すべき価値観は以下の４つです。組織及び個々人のあらゆる判断、行動の基礎とします。

（１）イノベーション＆オペレーショナル・エクセレンス（革新と卓越）

• 革新的な技術・製品・サービス・ビジネスのあり方・人材活用の追求
• 最高の効率と品質を目指した不断の改善

（２）ダイバーシティ（多様性）

• 多様な文化・能力・個性を持った個々人の尊重と、国籍などにこだわらないグローバルな経営

（３）エンバイロンメント（環境）

• 善き地球市民として、持続可能な社会に貢献

（４）インテグリティ（誠実）

• 高い倫理観に基づき、あらゆる関係者と透明・公正な関係を構築
3. 私たちの経営方針 ("Our Objectives")
   ＡＧＣグループは、高収益・高成長のグローバル優良企業を目指し、ガラスやフッ素化学などをコア技術としたグローバルな部材サプライヤーになります。また事業を行うそれぞれの市場において、トップの地位を目指します。その実現のため、私たちは以下の経営方針を実行します；

（１）企業価値の最大化を実現する事業領域の絞込み

• 開口部材・表示部材・エレクトロニクス＆エネルギー部材の３つの主要事業領域に経営資源を集中
• それぞれの事業領域の成長パターンをタイムリーに捉え、その特徴に合った事業戦略を実施することにより、常にＲＯＥ１５％程度を確保できるグローバル優良企業を目指す
（２）ＡＧＣグループの強みを活かした競争力の強化
• 板ガラス・自動車用ガラス・ディスプレイ用ガラスの高い世界シェアやガラス・フッ素化学の高い技術力といったＡＧＣグループの強みを競争優位の基盤とした、世界規模での(1)リーダーシップ(2)オペレーショナル・エクセレンス(3)絶えざるイノベーション(4)徹底したお客様志向、の追求
（３）グローバルチームによる経営の実践
• 競争優位の構築と向上のため、国籍・経歴を一切問わず最高の人材を結集
4. 私たちの行動原則 ("Our Principles")
   「私たちの使命」の実現のために、ＡＧＣグループ社員の行動ガイドラインとして、４つの「私たちの価値観」ごとに行動基準を具体的に展開し、策定したものです。

今後は海外を含めた当社グループ全体に対しグループビジョン"Look Beyond"の浸透を図り、またこれに沿った内容で２００３年度からスタートする次期中期経営計画を策定することにしています。私たちＡＧＣグループは、このビジョン"Look Beyond"を体現し、ビジョンと共に進化し、人類の進歩に貢献し続けます。

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