2002年07月30日製品リリース
フッ素樹脂塗料専用の洗浄剤を共同開発
旭硝子(株)(本社:東京、社長:石津進也)は、フッ素樹脂「ルミフロン」(注1参照)塗料専用の業務用洗浄剤(製品名:ルミピカ)をライオン(株)(本社:東京、社長:高橋達直)と共同で開発し、塗装業界・建設業界を対象として8月1日より全国で販売を開始します。ライオン(株)が製造を担当し、販売は当社がルミフロン取り扱い塗料メーカー各社を通じて行います。
お客様のLCC(ライフサイクルコスト:注2参照)意識が高まる中、「ルミフロン」は屋外でも30年以上劣化しない卓越した耐候性が高く評価され、1982年の上市以来15万件以上の建物や橋梁などの外壁塗装に採用されています。一方、低汚染タイプ等塗膜の高機能化が進み、洗浄方法による塗膜表面に与える影響度が施工業者・お施主様から問題視され、「ルミフロン」を塗装した外壁の洗浄方法について数多くのご相談が当社に寄せられてきました。
このようなお客様のニーズを受け、当社はライオン(株)の外壁洗浄用洗剤分野での販売実績と技術力に、またライオン(株)はフッ素樹脂塗料市場の今後の成長性と当社の国内外壁用分野で80%の販売シェアを持つ営業力にそれぞれ着目し、昨年4月よりフッ素樹脂塗料専用洗浄剤の共同開発を開始しました。今般、フッ素樹脂の塗膜を傷つけることなく洗浄能力を大幅に向上し、また中性であるため安全で環境負荷が少ない画期的な洗浄剤「ルミピカ」を開発することに成功し、8月1日より発売を開始することとなったものです。
今後は、既存の「ルミフロン」塗装外壁および低汚染タイプの新規「ルミフロン」塗装物件を対象として「ルミピカ」を拡販し、「ルミフロン」と合わせ、2005年度の売上高50億円を目指します。
以 上
<ご参考>
注1) |
ルミフロン |
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当社が世界で初めて開発した常温硬化型の塗料用フッ素樹脂の製品名。フルオロエチレンとビニルエーテルの共重合体で、1982年に販売を開始した。 【「ルミフロン」ホームページ http://www.lumiflon.com/】 |
注2) |
LCC(ライフサイクルコスト) |
建物などの施設を経営資源ととらえ、その施設のライフサイクルにわたって積み重なるコスト。初期の建設費だけでなく、維持・更新・保全の費用までをその施設のトータルコストとして捉える。 |
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注2) |
「ルミピカ」の概要(写真参照) |
用途:ルミフロンベース塗料専用洗浄剤 液性:中性 成分:界面活性剤(脂肪酸系非イオン活性剤)13%、安定剤、金属封鎖剤 用法:水で希釈後こすり洗い 荷姿:18KG入りポリ容器 希望小売価格:1,800円/kg 効果:外壁の都市型汚れの除去及びルミフロンタイプのフッ素樹脂塗膜の保護 |
- ◎本件に関するお問い合わせ先
- 旭硝子(株)広報室長:井本 健一
- 担当:小田
- TEL: 03-3218-5208
- E-mail: info-pr@om.agc.co.jp