2002年10月31日経営リリース

アドバンスト・カラーテックへ大日本印刷が資本参加

 大日本印刷株式会社(社長:北島義俊 資本金:1,144億円 本社:東京 以下『DNP』とする)、旭硝子株式会社(社長:石津進也 資本金:904億円 本社:東京 以下『旭硝子』とする)および三菱化学株式会社(社長:冨澤龍一 資本金:1,450億円 本社:東京 以下『三菱化学』とする)は、旭硝子と三菱化学が折半出資する合弁会社で、液晶ディスプレイ用カラーフィルター業界第3位のアドバンスト・カラーテック株式会社(社長: 山本正弘 資本金:50億円 本社:北九州市 以下『ACTI』とする)の株式について、DNPが旭硝子、三菱化学のそれぞれから40%ずつを取得することで本日合意しました。

 今回の資本参加は、さらに拡大が期待される液晶ディスプレイ市場において、カラーフィルターの生産能力の拡大と技術開発力向上をめざすDNPの戦略と、旭硝子の大型基板ガラス、三菱化学のカラーレジストなどのカラーフィルター向け高機能材料事業に経営資源を集中し、第三者との資本提携によるACTIの更なる競争力強化を図る旭硝子、三菱化学の戦略が一致した結果です。

 ACTI は、旭硝子、三菱化学の素材技術との融合により、現世代カラーフィルターの技術のみならず、次世代カラーフィルターの開発においても優位性を創出してきました。ACTI が、旭硝子、三菱化学両社から許諾されていたカラーフィルターの製造に係わる技術については、今後も継続してACTI に許諾されることになります。ACTIの先進的なカラーフィルター製造技術は、今後ますます基板サイズの大型化が進むカラーフィルター業界で、現在最も期待されている技術であります。ACTI のカラーフィルター製造については、北九州市の三菱化学黒崎事業所内で継続して行ないます。

 DNPは、今回の資本参加でACTIをDNPグループの傘下におさめることになり、3.5世代以上の大型カラーフィルターの製造能力で、DNPグループとして業界最大手(14インチ換算で月産約260万枚)となるとともに、旭硝子、三菱化学の素材技術、ACTI独自の製造技術とのシナジー効果により、第5世代以降のカラーフィルター事業においても、技術的に優位な展開が可能となりました。

 DNPグループは、液晶ディスプレイ用パネルの市場ニーズに対応するため、カラーフィルターの大型化と高機能化に向けて技術開発のスピードアップを図り、この事業でのリーディングカンパニーをめざします。

以   上

 【会社概要】

アドバンスト・カラーテック株式会社
設立 平成9年6月23日
社長 山本 正弘
資本金 50億円
事業内容 液晶ディスプレイ用カラーフィルターの製造および販売
所在地 福岡県北九州市八幡西区黒崎城石1
売上額 平成14年度 220億円(予定)

◎問合わせ先
大日本印刷株式会社
広報室
八木 一郎
tel : 03-5225-8220
fax: 03-5225-8239
E-mail : yagi-I@mail.dnp.co.jp

旭硝子株式会社
広報室長 井本 健一
tel : 03-3218-5915
fax: 03-3201-5390
E-mail : info-pr@om.agc.co.jp

三菱化学株式会社
広報・IR室
tel : 03-3283-6274
fax: 03-3283-6287
E-mail : mccpr@cc.m-kagaku.co.jp