2002年11月01日経営リリース

国内塩ビ樹脂販売からの撤退を決定

 旭硝子(株)(本社:東京、社長:石津進也)は、本年12月を以って国内の塩ビ樹脂(PVC)販売から撤退することを決定しました。

 塩ビ樹脂はパイプや建材といった土木・建築用途に主に使用されていますが、公共工事及び住宅着工の減少やユーザーの海外移転の影響を受け近年国内需要は減少しており、01年の国内需要はピーク時の70%強の約150万トンになっています。また当社の塩ビ樹脂販売もピーク時の25%相当の2万トン/年にまで縮小していました。

 このような国内需要動向を受け、今般塩ビ樹脂の生産委託先である呉羽化学工業(株)から塩ビ樹脂事業を大洋塩ビ(株)に譲渡する旨の意向が示されました。当社としては、今後も国内需要回復が見込めないことから、これを機に国内塩ビ樹脂事業からの撤退を決定しました。

 当社はインドネシア・タイ・パキスタンで塩ビ樹脂事業を行っていますが、今後も需要の成長が見込まれるこれらの地域での事業は継続していきます。また当社及び呉羽化学工業(株)・丸善石油化学(株)との合弁会社「京葉モノマー(株)」で生産を行っている塩ビモノマー(VCM)事業についても、中国を中心とするアジア地域でのVCM需要の拡大が見込まれることから、今後も継続する所存です。尚、当社千葉工場での電解事業についても当社化学品の基盤事業として、継続致します。

以 上

参考資料

当社の国内塩ビ事業

光学フィルターの断面図

◎本件に関するお問い合わせ先
旭硝子(株)広報室長:井本 健一
担当:小田
TEL: 03-3218-5408
E-mail: info-pr@om.agc.co.jp