2003年12月16日経営リリース
旭硝子株式会社と住友商事株式会社共同でソーダ灰販売新社を設立
【概要】
住友商事株式会社(社長:岡 素之、以下住友商事)と旭硝子株式会社(社長:石津進也、以下旭硝子)は、主にガラス製品の原料として使われるソーダ灰の販売会社を共同で設立することを決定しました。設立時期は2004年3月、営業開始は2004年4月を予定しています。
新会社の概要は以下の通りです。
(1) | 社名: | ソーダアッシュジャパン株式会社 |
(2) | 所在地: | 東京都中央区晴海1-8-11 |
(3) | 設立: | 2004年3月予定 |
(4) | 販売開始: | 2004年4月予定 |
(5) | 資本金: | 1億円 |
(7) | 出資比率: | 旭硝子50% 住友商事50% |
(8) | 社長: | 旭硝子から派遣予定 |
【背景】
旭硝子は1917年に北九州工場で自社ガラス原料として合成ソーダ灰の生産を開始し、その後一般市場向けと合わせ生産していましたが、事業収益改善のため2001年に合成ソーダ灰の国内生産を中止し、全量を米国からの天然ソーダ灰輸入に切り替え、自社ガラス原料としての使用及び販売を継続してきました。一方住友商事も1983年より米国からの天然ソーダ灰の輸入販売を継続しています。
住友商事と旭硝子は、一部ソーダ灰輸入基地の共同運用を行うなど、従来より協力関係にありましたが、厳しい事業環境の中、物流統合による合理化コストダウンや共同購入による購入コストダウンを実現し、収益を改善するため、共同販売会社の設立を決定したものです。
新会社設立により、国内販売シェア(外販分)は約30%となり、国内第一位となる見込みです。
また初年度売上げ50億円を見込んでおります。
ソーダ灰は炭酸ナトリウムまたは炭酸ソーダの工業薬品としての通称名で、総需要の半分がガラス製品の生産に消費されるほか、洗剤・無機薬品・染料などの化学工業や鉄鋼業で幅広く使われています。新築住宅着工低迷による建築用板ガラス生産の減少、顧客の海外移転に伴う国内ブラウン管用ガラス生産の減少、アルミ缶やペットボトルへの移行による飲料用ガラス瓶需要の減少などの影響を受け、日本での需要量は1979年にピークの140万トンを記録した後は下落傾向にあり、2002年には93万トンとなりました。また近年は中国品の輸入が増加し、販売価格も下落傾向にあります。
以 上
(ご参考)
ソーダ灰の種類について
ソーダ灰には天然ソーダ灰と合成ソーダ灰があります。
天然ソーダ灰は主として米国ワイオミング州で産出されるトロナ鉱石を精製して製造されます。合成ソーダ灰に比べ含有塩素が低く、またシンプルな工程で製造できるという特徴があります。合成ソーダ灰は工業塩を原料とし、化学合成プロセスを経て製造されます。
- ◎本件に関するお問合わせ先
- 旭硝子株式会社 広報室長:川上 真一
- 担当:小田
- TEL: 03-3218-5408
- E-mail: info-pr@agc.co.jp
- 住友商事株式会社 広報部長:中島 敬二
担当:上田 - TEL: 03-5166-3096
- E-mail: masahiko.ueda@sumitomocorp.co.jp