2004年04月06日経営リリース

中国で自動車用ガラス 素板 ( もといた ) の製造窯新設を決定

旭硝子(株)(本社:東京、社長:門松正宏)は、このたび中国における自動車用ガラス 素板 ( もといた ) 製造フロート窯の新設を決定しました。上限 US$ 100百万を投じて江蘇省蘇州市に新社を設立する予定です。なお、新社の設立は本年5月、生産開始は2006年第2四半期 5月 を予定しています。

中国の自動車生産台数は2003年には前年比36.6%増の444万台に達し、米国、日本、ドイツに次ぐ世界第4位となりました。今後も継続的な高成長が予想されており、2010年には中国は米国に次ぐ世界第2位の自動車生産国になるとの見込みもあります。

これに伴い補修用ガラスも含めた中国における自動車用ガラスの需要は拡大の一途をたどっており、また、日欧米自動車メーカーの積極的な進出に伴い、ガラスへの品質要求も非常に高くなっています。

一方で、日本・アジア市場の安定的な成長のもと、当社グループの日本・アジア地域における建築用及び自動車用ガラス素板の需給は逼迫することが見込まれています。更に現在自動車用ガラス素板を製造している愛知工場の1窯を本年5月よりPDP用ガラス生産に転換することから、当社として日本・アジア地域における自動車用ガラス素板の生産能力増強が必須であると判断し、成長を続ける中国に新社を設立し、高品質自動車用ガラス素板の製造窯を建設することとなりました。

新社の概要は以下の通りです

社名 旭硝子浮法 玻璃(蘇州)有限公司
(AGC Flat Glass (Suzhou) Company LTD.)
所在地 江蘇省蘇州市
資本金 US$40 百万(約42億円)
出資比率 旭硝子(株)100%
設立 2004年5月
着工 2004年10月
生産開始 2006年 5月 第2四半期
生産能力 700トン / 日

新社は旭硝子グループの中国における2番目の板ガラス製造窯で、主要な生産品目は自動車用ガラス素板です。なお新社の製品は当社自動車用ガラス加工拠点である旭硝子汽車玻璃(秦皇島)有限公司( 河北省秦皇島市)をはじめ中国国内の自動車用ガラス加工メーカーに販売するほか、日本にも輸出する予定です。新社の売上は2010年に約 US$ 52百万、総投資額は US$ 100百万以下を見込んでいます。

現在、旭硝子グループでは日本・中国・タイ・インドネシア・フィリピンで合計12基のフロート窯を保有し、建築用、自動車用のガラスを生産しています。今後も日本・アジア域内全体における最適生産分業を推進することにより、顧客満足度とコスト競争力向上を目指します。

以 上

本件に関するお問合わせ先
旭硝子(株)広報室長 川上 真一
担当:小田
TEL: 03-3218-5408
E-mail: info-pr@agc.co.jp